国会が始まって、NHKでは毎日国会中継をしている。
これが超絶面白い。
野党の追及に閣僚が答えられず、事務方が答えることがある。
もちろん、首相も事務方のメモを見ながらおろおろしながら、答えている。
しかし、もっと気の毒なのは事務方である。
野党の「桜を見る会」の追及に、明らかに嘘をついているのが見え見えなのだ。
答弁中も視線が宙を泳いでいる。
自席へ戻るときも、肩の力を落とし、同じく視線が天井を見つめている。
「なんで、俺こんな嘘の答弁しなきゃいけないんだろう」
「なんで、こんなところにいなきゃいけないんだろう」
「こんな仕事になんでついたんだろう?」
という気持ちが、後ろ姿に表れている。
女性の方はよくご存じだろう。
旦那を追求するのには、視線をよく見れば「嘘」か「まこと」かすぐ分かる。
言葉ではなく、行動を見ているのだ。
女性の目に視線を合わせられず、壁など遠くを見て、言葉だけで否定する。
だが、目を見られないので、それで嘘とわかる。
態度が語っているのだ。
嘘だと。
具体的にもう一つ例を挙げると、昔の駅は自動改札ではなく、駅員が切符を検札していた。
新宿駅のような巨大な駅では、1秒間に数枚の切符を見て、乗り越ししていないかどうかを判断することは不可能だ。
どうしたか?
客の態度を見ていたのだ。
不正をする客は、おどおどしたり、そもそも視線を駅員からそらして、視線が宙を泳ぐから、そうして駅員はチェックしていたのだ。
切符の字面ではなく、態度を見ていた。
つまり、言葉ではなく行動を見ていた。
そして、切符を見て「裏をとる」。
ちょっと横道へそれたが、この嘘の答弁をした事務方はとても正直なのだ。
態度に出てしまっているから。
言葉では嘘をつけても、態度では嘘をつけない正直な方なのだ。
そこが、とても人間的で嘘をついているのは明らかに分かるが、そこが気の毒とは思うのだが、面白い。
昔から、人の不幸は蜜の味という。
しかし、間違いないでもらいたいのは、事務方は「野党の議員」に対して、嘘をついているのではない。
「国民」に対して嘘をついているのだ。
許せるだろうか?
同じことは、麻生財務相もそうである。
確か、一昨日の国会答弁で、余った予算の繰り延べは本来1/2は国債の返却に充てなければならないのに、翌年の予算に繰り入れたことを追及されると、
「我々(政府や与党)は、野党相手に商売しているわけではない。市場を相手に仕事をしているのだ」
と、言い放った。
「野党」は国民でないと思っているのだ。
狭い、政治の世界だけの話と思われているようだ。
だが「野党」は「国民そのもの」なのだ。
つまり、麻生財務相はこう言い放ったのだ。
「我々は、国民相手に商売しているのではない」
と。
「国民なんか相手にしていないと」
事務方も麻生財務相も「野党」を「国民」と思っていないのだ。
読者の皆さん、面白いでしょう。
国会中継は。
答弁の様子をテレビで見ているだけで、人間模様だけでなく、答弁した「言葉」でその方の考え方がばればれになる。
こんな面白いライブ中継は、国会中継をおいてほかにない。
夕方の「Nスタ」の翌日の天気予報の時のホランさん森田さんのやり取りが、とても面白いが、国会中継はそれを格段に上回って面白い。
もちろん、「笑点」よりおもしろい。
笑いを取ろうとしない、真実の人間の姿と、嘘をついたとき人はどう行動するかつぶさに観察して、嘘かどうか判断できるから。
もちろん、麻生財務相のように、言葉で本音がわかってしまう方もおられる。
麻生財務相はこう考えているのだ。
野党≠国民
つまり、野党は国民でない
麻生財務相は、狭い「与党」「政府」の中で生きているということが、この答弁でばればれなのだ。
みなさん、こんないろいろなことが分かって、人間模様の機微までわかる「国会中継」を見ないなんて、手はありません。
私は、このことに気づいて以来、国会中継を見られないときは、録画して見ているほどです。
でも、ぜひライブで見ることをお勧めします。
政治家や政府が、「何が分かっていないか、いかに政治的な考えがいかに古いか」などつぶさに分かります。
翌日の新聞はそれを適当に編集していますが、ライブで見ているのでそもそも国会の記事を読む必要がないだけでなく、新聞社の偏り(バイアス)の見方も防げます。
なにせ、この目で見ていますから。
(^_^)
今日も、午後1時から4時までNHKで「国会中継」があります。
さあみなさん、こぞって見ましょう。
見られない方は、録画してでも見ましょう。
とにかく面白い!!!
最近のビデオは、ネットで予約できるようになりましたし。
(^_^)
「笑点」や「Nスタのホランさんと森田さん」も面白いですが、それをはるかに上回る面白さがあります。
勉強にもなりますし。
こんなに面白いライブ中継は「紅白」を数段上回ります。
海外のみなさん、期待してください。
まもなく、ネットでも見られますよ。
(^_^)
新型コロナウィルスへの日本政府の対応もいち早く、知ることが出来ますよ。
(^_^)