日本ではEVは「高級車」という認識の方が多いのではないだろうか。
私もEVに関心があるので、テスラを見かけると「おっ」となる。
ところが、世界は広いものでEVが「大衆車」の国があるのだ。
そこは、UAEである。
昨日(16日)朝のNHKニュース「おはよう日本」をチラ見していたら、UAEのEV事情を放送していた。
UAEは砂漠の国であるから砂漠でも走れるようにSUVの4輪駆動、しかもガソリン車が主流である。
その上、UAEは鉄道などほぼ公共交通機関がないので、足は車とのこと。
結果クーラーをがんがん効かせて走るので、放送に出てきた家族の2台のガソリン車のガソリン代が月に15万円を超えるというのだ。
えっと驚いた。
産油国のUAEで、車のガソリン代が月に15万円を超えるというのだ。
放送を聴いていると、貴重な石油は輸出に回すというのだ。
貴重な外貨獲得手段なのだという。
ガソリン代、月15万円に耐えられなくなった放送に出てきた家族が選択した手段が「EV」テスラである。
EVは、充電代無料(メーカーの販売特典)でしかも充電器がたくさん整備されているという。
電気の元は放送されなかったが、年中太陽ギラギラだから、太陽光発電パネルを使えば、石油より遥かに安い費用で発電できるので、販促するメーカーは、太陽光由来の電気を使っているのではないかと思えた。
つまりEVメーカーは、無料充電の特典を購入顧客に与えても、太陽光由来の電気なら安価なので、十分ペイするのではないかと思われた。
中国の安価なEV企業もどんどん進出しているという。
貴重な石油は外貨を稼ぐために輸出に回すような政策を国家がとって、UAEは次の時代を生き抜くためのしたたかな戦略をとっているのだろうと、どこかの国と比較して、感心するやら慨嘆するやら。
笑ったのは、我々石油(ガソリン)を使ってハイブリッド車やガソリン車を走らせている人間は「高級車」(笑)を走らせているということに気づいた。
石油産油国UAEの人すら、SUVなど石油がぶ飲みのガソリン車を大衆車「EV」に替えて我慢しているというのに。
繰り返すが、放送に出てきた家族は、石油がぶ飲みのガソリン車を2台保有していたが、ガソリンが2台で月15万円になるので、そのうち1台をEVメーカーの電気代無料の特典をうけて、大衆車であるEVに替えたのだ。
NHKのUAEのEV事情報道を見ていると、今やガソリン車やハイブリッド車が「高級車」であることが理解できる。
(笑)
EVは「大衆車」なのだ。
(笑)
テスラが買えなくて言うわけではないが、この放送を見てからテスラにあっても、あっ「大衆車」が走っていると思うようになった。(笑)
実際、砂漠が国土のほとんどのようなUAEですら、EVが「大衆車」となろうとしている。
そして、国家が未来を見据えて、貴重な石油を温存させる政策をとっている。
それに引き換え、どこかの国は、原発の審査も出来ない「アマチュア」が電力会社の言いなりになり、過酷事故を引き起こす。
政府にも官僚にも政策の「プロ」がいないからだ。
だいたい、「政府」さえ自民党や公明党の国会議員と癒着した官僚の「縄張り争いの場」になっていて、国全体を統括する「プロ」もしくは「プロ集団」が国会議員にも官僚にもほとんどいない。
こんな国と政府で電力さえ確保できないような状態(いつブラックアウトが起こってもおかしくない電力不足の状態)で、企業はどうやって産業を維持していこうというのか?
巨大首都直下型地震や酷暑・寒冷による「ブラックアウトの恐怖」に耐えながら、どうやって国民は日々安心して暮らしていけるのか?
EVを太陽光発電の蓄電池としてもっと活用する政策を推し進め、太陽光発電をさせない(カットさせない(出力抑制させない))「無駄をなくしていく」しかないのではないか。
EVを購入した顧客は太陽光発電で余った電気をEVの電池に貯め、必要に応じて電力網に売電できるようにして、国民全員(企業全体)で「ブラックアウト」を防ぐ政策を進めていく必要があるのではないか。
ちっとも動かない国をどんどんリードして。
(おそらく、電力会社の国有化しかないと思うが)
そういう政策を推し進める候補者、政党にこそ、参議院選挙で我々は投票していかなくてはならないのではないか?
10増10減に反対して、国会議員自らの生活問題を最優先させるような国会議員を落選させて。