向き合って
生き方問うの
まれの祖母
むきあって mu ki a tte(5)
いきかたとうの i ki ka ta to u no(7)
まれのそぼ ma re no so bo(5)
先週7日金曜日のNHKの朝ドラ「まれ」は圧巻だった。
まれの祖母幸枝が、まれの母藍子に迫る。
「貴方は、まれのためと言いながら、自分のためにまれ(と徹)を保護下に置きたいのでは?」
藍子は、
「あなたに家族は分からない」
と反論するのがやっとだった。
完璧に藍子の負けである。
すごいのは、祖母幸枝の真摯で真剣な姿勢だ。
まれをよく見て、まれのことをよく考えて、藍子に向き合っている。
まれに向き合っていない藍子に、幸枝が迫って、まれに向き合うように迫る。
まれは、本当に幸せだ。
幸枝のような祖母を持って。
向き合わないのは、困難がないので楽だ。
トラブルもないことに出来るし。
しかし、本当のリーダーは幸枝のように向き合うようにさせるのがリーダーである。
その意味で、祖母の幸枝は、まれの父母に代わって家族が向き合わうようにさせている、本物のリーダーである。
幸枝はまれの家族の本当のリーダーなのだ。
幸枝には、危機感があったのだろう。
このまま、まれの家族が向き合わなければ、まれの家族が崩壊すると。
互いに互いを支え合わない家族になってしまうと。
そして、まれは家族の犠牲となって後悔すると。
リーダーは逃げられない。
逃げるならリーダーにはならない方がいい。
原発事故のように、危機的場面では、家族を安全に避難させるのがリーダーの役目である。
準備万端にして。
人権の国アメリカはだから、人権を守るリーダーとして、友達作戦を敢行して、東北地方の被災者や自国民を助けた。
ロシアでさえ、チェルノブイリ原発事故の時、避難地域の住民を何十台、何百台ものバスで避難させたらしい。
NHKスペシャルによると、福島原発事故時、放射線量が許容限度を超えた地域に住む住民が何も知らされず、そのまま避難せずにいた。
科学者が、調査のため訪れ、放射線量が許容限度を超え大変危険であるので、一刻も早く避難するよう勧告して、数日してやっと避難したとのことである。
それも、何の支援もなく自分たちで。
国や自治体からは何も知らされず。
アメリカは、人権を守る自国民と人権を守る日本を友達作戦で救った。
アメリカは、人権を守る国民が支持し、支えているからである。
だから、人権を守る自国民と人権を守る日本国民を救ったのである。
原発がこれから再稼働していくようであるが、この国が本当に人権を守る国であるなら、あの原発事故のような危機的場面で、アメリカが行った友達作戦のように、自国で避難地域にいる何十万人もの住民や旅行者を何十台、何百台、何千台ものバスで避難させたり、オスプレイやヘリコプターを何十機、何百機も使って迅速に避難させたりする体制をつくることが第一であろう。
原子力規制委員会の「規制基準」が妥当であるかどうかの議論以前に。
「まれ」の幸枝のようなリーダーがこの国にも現れることを望むのは、私だけであろうか?
しかし、そんなことを言うよりは、まず自分が「幸枝」のようにならなければならないのだろう。
困難を恐れない、どんなことにも向き合う真摯な生き方をする人間に。
そうでなければ、自分と家族は守れないから。
ちなみにアメリカは、人権を守る自国民を守ると宣言した、人類史上最初の国である。
独立宣言で。
日本語のススメ(1) - 世界中の日本語を知りたい、学びたいと思っている方々へ -
日本語のススメ(2) - 擬態語と擬音語は、日本語に備わったビデオ機能 -
日本語のススメ(3) - 日本語のオノマトペの豊かな瞬撮機能と表現力 それは日本品質の源泉かも? -
日本語のススメ(4) - オノマトペを使うと本質を凝縮して、明解に表現出来る! -
日本語のススメ(5) - 日本語を使えば、人工知能さえかなえわない映像の即時検索が可能! -
日本語のススメ(6) - 日本語 5・7・5出来た! すぐわかる!-
日本語のススメ(8)●大津波 忘れられない I miss you
日本語のススメ(10)●富士山は 絵になるそこに あるだけで
日本語のススメ(16)●まれ迫る 漆の他に 何あるの: ma re se ma ru u ru shi no ho ka ni na ni a ru no
日本語のススメ(17)●向き合って 生き方問うの まれの祖母:mu ki a tte i ki ka ta to u no ma re no so bo
日本語のススメ(18)●向きあってケーキをつくる道ゆくの:mu ki a tte ke - ki o tu ku ru mi chi yu ku no