髪を切る
鏡にずっと
母つばめ
かみをきる ka mi o ki ru
かがみにずっと ka ga mi ni zu tto
ははつばめ ha ha tsu ba me
床屋に行って、髪を切っていると、鏡につばめの姿。
毎年来ている。
今年は、まだ早いせいか母つばめが一生懸命に抱卵している。
まだ寒さが残るので、じっと抱卵を続けるのは大変だろう。
しかし、母つばめは巣の上のコンクリートの寒さにも耐えて、抱卵を続ける。
やがて、雛がかえったらもっと忙しくなる。
雛がひっきりなしに、赤い口を開けて、餌を求めるからだ。
それでも、母つばめは休まず、雛のために餌を運ぶに違いない。
こうした母つばめを見ていると、3月に亡くなった母と重なる。
自分のことは後回しにしても、私のために色々してくれたことを。
自転車の前と後ろに、子どもを乗せて、子育てしている母親を見ると、力強さと逞しさに感動する。
どんな偉そうなことを言っても、こうした母親や親つばめには誰も敵わない。
もちろん、私の母にも。
今の時期、日本へいらしたら、子育てに忙しい母つばめを是非、ご覧ください。
どんなにつらいことがあっても、母つばめをご覧になれば、勇気づけられるでしょう。