コールド・ロウンチって、私の持っている情報は、アメリカの戦略原子力潜水艦の垂直ミサイル発射装置(VLS:Vertical Lauch System)の外見的状況だけである。
先ず、アメリカの戦略原子力潜水艦の垂直ミサイル発射は大体30m程度の深さで行うものだったと記憶している。
この深さでないと発見されやすく、加えて急速潜行が出来ない。潜水艦は浮上状態から潜行する場合、最初低い位置で機密状態を確保、確認して潜行する。
つまり、その確認深度は30m程度だと言う事だ。知らないと言いながら結構知っているなぁ〜。俺。
コールド・ロウンチというのは冷たい発射と言う事になっているが、実は出始めは戦略原子力潜水艦の垂直ミサイル発射をする為に考えられたモノだと記憶している。
30mの深度は3気圧の圧力が掛かる。この圧力に絶えられるミサイルは殆ど無い。と言うか「全く無い」
ミサイルの強度は、ソビエト・ロシア型の起立ができる可倒タイプのミサイル・ロケットはそうでもないが、H2などの欧米系のミサイルは、寝かせると自重崩壊するようになっている。
ミサイル・ロケットは「フェアリング」と言う円形の構造部材に集中して掛かるようになっている。
ミサイルの性能が上がれば、ミサイル自身の機械的強度が下がる傾向がある。
つまり水中発射は、水中でミサイルを打ち出す事が出来ない。だからミサイルを保護するカプセルに入れて、先ずカプセルを打ち出すのである。
このカプセルを打ち出す前に、そのカプセルを防護するための上部耐圧構造が存在し、ミサイル発射管のハッチが開くと同時にそれが弾け飛ぶ。
ハッチが開く前に、高圧空気が発射筒に充満させていた筈だ。
ハッチが開いて、上部耐圧構造は爆裂ボルトなどで破壊する。
その時、内部の圧力が多分7MPa程度だろうけど(これ工業規格)海水が、内部空気に負けて水の無い領域を作り圧力だけでミサイルを入れたカプセルを打ち出す。
カプセルは、カプセル内部の比重が水より軽い為の浮力+ガス圧力で海水面まで上昇し、ある程度(半分ぐらい)が水中から姿を見せると、カプセルの上部を爆破して開く。
カプセル内部には元々圧力が加えられており、そして、その圧力の多くが、ミサイルの半分の長さの所にあるシール材に閉じ込められており、上部の耐圧構造が外れると、そのシール材以下のに充満した圧力でミサイルがゆるりと押し出される。
そして、圧力によりミサイルの半身が出た時点で固体ロケットの点火と昔は高速回転ジャイロを回す火薬加速装置が点火される。
カプセルの内部は、添加してもノズルを破壊しない程度+上昇角度を維持できる程度の初期加速ができる状態で打ち出される。
以上が、コールド・ロウンチの全体像だと思う。
ある程度の情報があれば、技術者ってのは、この程度見通すんだよ。
まぁ普通の能力だがね。
ただチョングソ(南北)には「完全に不可能な難行」である。
それは虫獄についても同じである。
何故かって?
チョングソであり虫獄であるから、つまり「馬鹿だから」だよ。
何なら設計してやろうか?
設計して、動きを再現するソフトができているので、それを使ってシミュレーションしましょうか?
簡単ですよ。
ああ、虫獄・チョングソ(南北)では無理でしょうが。
私は日本人ですから。