○午後、東区にふらっと来ました。(駐車場にいるキイロイトリです)何かというと
・(Shinji Harada New Year Special Live in イオンモール香椎浜、1/25 16:00~)
原田真二先生のミニライブがあるというので寄ってしまった。実は生で聴いたのは初めてだ。
デビュー37周年というから、我々の場合は個人的な例でいうと、郷里の小学校のクラスのちょっと早熟げな友人が熱狂的なファンだった、という勢いである。だが、小中学生の一時期、たまたまそういうきっかけで知り、この人が音楽を紹介するラジオ番組なんかも聴いたこともあって、それで英語の時間にわりとまじめに勉強するモチベーションを持てたりとか、The Beatlesを含め多くの洋楽を聴く(どちらかと言うと80年代ニューウェーブ以前のあたりともいえるのだが)その「出会い」のきっかけにはなっているのではないか、と思う。
当時それこそ若い人で見るからに童顔だがハイトーンハスキーが艶っぽい感じで、アイドルというには「恐るべき10代」のお兄さん、というイメージでテレビで見ていたので、自分の中では「ニューミュージックといわれているが、ちょっと違う感じ」で、洋楽ぽい楽曲の日本の人の(演歌っぽくない)歌、の範疇に入る(英語の入り方が変でなく、わりとリズムに合っている感じとか、コード進行などの点で)。
さすがに前の方で並んでいるリアルタイムからファンらしい人や、デビュー曲を知っている人々になると、平成生まれの人はいなさそうではある。最初はちょっと、え、ほんとに本人?のような感じでこわごわ近づいてきた感の通りがかりのアダルトな人々も、予備知識なさげな若い人たちも、その歌声にだんだん聴き入っている。そりゃそんじょそこらのストリートの若造な人とは年季もキャリアも違うプロだからなw
しかしやはりお茶目なお兄さんで(童顔系でもありこういうお仕事で若く見えるということもあるし)、自分が子供の時にラジオで聴いた時のような調子のいいノリの、フットワークの軽さというか、そういう勢いである。きっとこの人は10代とか何歳とかそういうの関係なく、ともかく一貫して全くそのノリのまんまで現在でもずっと来ているんだろうなあ、と思った。そして生で、あの歌である。さすがな弾き語りのあの自然に放出されるようなグルーブを、少し離れたところにいたけど、いろいろ思い出しながらじっと聴いていて楽しめた。復興支援などの呼びかけもあり。よくあるショッピングモールの日曜の午後、短い時間だったのに、個人的な脳内の「意識の流れ」としては濃いものがあったと思う。ひとえに、楽曲に関する記憶からだろう。
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…で、その気軽なノリについついこっちも軽く乗ってしまい、さらにちゃっかりサインをいただいて握手してしまったという。そしてあまり言葉にもできなかったが、お礼を一言言ってきた。気さくな方だった。ありがとうございます。一期一会というか、多分そういう機会はめったにない。
本日のBGM:演目の中で
タイム・トラベル / 原田真二 (「BEST VISION」)
これを生の弾き語りで、その場で聴けるとは思っていなかったのだけれど、(ステージの前の方のやりとりでは笑いも起きていたが)ちょっと個人的にはじんときたものがある。聴けてよかった。それこそ脳内が一気に35年前位にタイム・トラベルしてしまいかねない(爆)。ラジオ番組のダビングテープで何度も繰り返して聴いていたために、一番覚えているのがこの曲であったし。だいぶ後で知ったが松本隆作詞だった。そういわれてみれば、いかがなもの、という日本語は確かに典雅だ。
ファンだった小学校の同級生は既に世を去ってしまっている。この人の歌を聴くと、自分はその子のことを思い出す。でもその歌を自分が生で聴く機会を得るまで、気がつくと30年以上もかかっていた。その子がもし、そのへんに下りて来ていたら、このAmazing Graceを聴いてたらいいな、と思ったりもした午後だった。(20150125)