おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

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アポカリプスZについて、その終末の始まり

2025-03-08 11:02:00 | ゾンビ映画

 スペインの作家、マネルロウレイロ氏の小説原作のゾンビ映画。
 去年ちょくちょくCMやってましたよね。遅ればせながら気になったんで視聴。

 ストーリーは、ヨーロッパに謎のゾンビウィルスが蔓延する。
 妻を亡くし失意の中で引きこもる主人公のマネル。ニュースでウィルス騒ぎが起きようと興味がなかった。

 しかし、姉の勧めで一時国内から避難しようと決めるが、そのタイミングでスペイン政府は国境を封鎖。
 愛猫ルクロを連れ、マネルは姉が待つカナリア諸島へと向かう……というお話。

 原作小説は三部作構成で今作は第1作の映画化。
 2作目が『ダークデイズ』、完結編『裁きの怒り』。今後映画化が続くかどうか知りませんが。

 とりあえず今作です。全部通しで見ての総評はまあまあすかねw
 「第1作!」って感じの作品でした。続きを匂わせるラストで、これで終わりじゃないでしょっていう。

 ひとまず第1作としての役目は果たしてたかな。
 安普請じゃなく、ちゃんと丁寧に作られたゾンビ映画。見応えありました。

 徐々に緊迫感が増してきて、中盤のバイクシーンから一気に面白くなる。
 てか、走るゾンビっていいなw ゾンビが走る走らないはホラー作品にとって永遠のテーマですが、怖いんはやっぱ走る方すよね。

 終盤の病院がちょっとダレたが。もうちょいゾンビ多くしてくれたら良かったのに。
 まぁ、作品全体の演出を満遍なくやろうと思ったら、ここら辺が妥当なんかね。

 少なくとも偏りなく不足なし、大満足の映画でした。
 次作は避難先のカナリア諸島が舞台ですか。続編来るか分からないけど楽しみ。

 では、また。



ロストケアについて、その律法と預言者

2025-03-05 17:44:00 | 刑事・社会

 葉真中顕氏の小説原作の映画。

 こちらも『月』と同様、やまゆり園の事件を彷彿とさせる問題作。
 月を見る為に整えた覚悟、その勢いのまま、前から見たかった本作も視聴しました。

 どちらも命の尊厳について、似ているようで違う角度から問う作品になってます。

 ストーリーは、

 高齢者を殺害した介護士が逮捕される。
 捜査を担当する大友検事は、犯人・斯波宗典と対峙するが……という導入。 


 最初、やまゆり園と似た話なんかと思ったら、全くテーマが違いました。
 今作は高齢者介護、その是非と光と影と言ったお話。

 原作小説はミステリーらしいんすけど、映画はもう謎解きどうのはなし。
 ストレートに問題を直視させるような内容。

 介護で疲れた家族を救う為。喪失の介護。
 人々を救うにはどうしたら良いのか。斯波という男が下した正義とその顛末。

 いかにどんな正論を持ち出そうと、40人殺しておいて、もちろん死刑にせん訳にはいかない。

 でも、斯波が言うように絆は呪縛で、死ぬ時ぐらい家族を辞めてもいいんじゃないか、
 罪悪感を捨ててでも人を殺さないといけない時がある…

 正義とは何なのか。考えさせられる作品。

 じゃあ、ただ罪を裁くだけの警察や検事は?
 生活保護を拒否する役所は?
 何の対処もせず先延ばしするだけの政府は?

 誰しもが直面する問題で、もうこれ以上無視が出来なくなるんじゃないか。
 
 優生思想は正義か悪か?
 安楽死は正義か悪か?


 議論ではなく結論。

 人それぞれの意見とかそういうんじゃなしに、
 その結論を誰が出すのかは知らないが、ハッキリとした答えが今求められてるんだと思います。

 正直、この作品は映画じゃなかったですねw
 映画ってやっぱり創作で、感情移入はしても結局は自分とは関係ない話ですから。

 でも、この映画は誰しもに当てはまる。
 空想の物語ではなく、他人事じゃない現実や未来の話なんすね。

 家族がおらんで介護する必要がない人もおるやろが。
 でも、人は必ず老人にはなるから。介護される側には、よっぽど健康で大往生でもしない限り、問題は常に付き纏う。

 介護は何も老人だけじゃなく、障害者もそうですね。
 事故で怪我して自分が障害者になるかもしれないし、生まれてくる子供が障害を持ってるかもしれない。

 障害者殺人も、別にやまゆり園が特殊というわけじゃなく、介護を苦にしての事件は既に全国で起きてます。

 これから安楽死が現実になるのか分からないし、介護現場の改善が進むのかどうか。
 施設やサービスも利用費が高騰してて、自分で介護をしなきゃいけない人もいる。

 介護の負担をどう減らしていくか。
 10年前くらいはただの問題提起だったのが、もう答えを出さなきゃいけない時に突入したんだと。

 まぁ、今の社会を見てると、「答えを出さない」のが答えみたいになるんかな。
 政府も役所も対処せず、警察も検事も介護殺人というバグやエラーをただだだ処分していく。

 介護だけの問題でもなく。
 去年7月に奈良県のダムから飛び降りて一家心中した父娘のニュースがあったが。

 この父親は児童相談所や家族やら、周囲にちゃんと相談していたんです。
 でも、結局、誰も助けなかった。父親は死を選んだ。

 介護育児に加え、今は物価高で1人暮らしでも大変な人が多いでしょう。
 そういう人が追い詰められて自殺や犯罪をしても、政府も誰も助けない。

 自殺は自己責任だし犯罪は犯罪。
 それも全て自分のせいです。あなたのせいです。死ぬのならご勝手に。

 それを、この国が滅びるまでやる。
 ただただ見殺ししていく。究極の自己責任の国になっていくと、個人的には感じる。

 まあ、そんな社会だからこそ、答えは自分だけのものなんやとも思う。
 介護に追い詰められる人を政府は見捨てるし、追い詰められた末に家族を殺した人を社会は排除する。

 それはもう変わらないんだけど、自己責任が目に見える形で具現化する社会で。
 家族への思いや抱える苦悩だけは、政府や社会に決められない、自分だけのものになっていく。

 そう考えたら、意外と良い世界かもねw

 誰も人を助けないし、見殺していくだけの世界で。
 破滅と、その答えだけは自分のもの。
 
 では、また。



月について、そのきいちゃん

2025-03-02 20:47:00 | 刑事・社会

 辺見庸氏の小説原作。
 2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件から着想を得た作品を実写化。

 ストーリーは、

 元売れっ子作家の洋子。
 彼女は子供が早逝し、そのショックで小説が書けなくなった。

 夫の昌平もアニメーターだが、子供を亡くして以来、作品作りに身が入らず無職となっていた。
 洋子は生活費を稼ぐ為に、障害者施設の職員として働くことになるが……。


 今まで見よう見ようと思ってたんですが。
 やっぱこういう作品って、見るまで覚悟がいるじゃないすか。

 今回、ようやくその覚悟が整って視聴。
 やまゆり園の事件。誰もがよう覚えてる衝撃的な事件をどう映画になってるのか。恐る恐るでしたが…。

 まぁ、普通の映画に仕立てた感じかな。
 あんまり衝撃的な感じじゃないね。

 宮沢りえさん演じる洋子は小説には登場しないオリキャラってことで。
 そのオリキャラを据えて、視聴者が事件に寄り添えるような構成になってる。

 思ったより見辛くはなくて、そこは良かった。
 現実の植松聖被告や事件の経過にも忠実やったし。スッキリ纏められてるとは思う。

 でも、長えけどなw

 映画の尺じゃなく、洋子昌平のドラマ場面が長いぞ。
 それに表現や設定も露骨で、決められたパーツを嵌めてるだけのような。

 あくまでドラマ仕立てで、観客に問うような刺激を避けて、話の流れでやんわりと指摘してる感じ。
 無いとは思うけど、この作品に影響受けて模倣犯とか現れても最悪だしね。主張や答えを上手く濁して終わらせてる。

 けっこう事件自体が異論や賛否を呼びそうで劇物というか、
 それを慎重に映画にしたってのは伝わるし、見応えのある作品ではあれど。

 正直、断言するのが怖いなら、そもそも映画化しちゃあかんと思う。

 まぁ、一応、ただただ『優生論は良くない』という一般論に終始してるんじゃなく。
 犯人のさとくんの意見や心情に迫った内容だとも思うが。

 でも、ラストの結論が一般論に返ってきてるような気がして。
 殺人ダメとか悪いことダメとか、当たり前の結論に返ってきてる。

 その当たり前がなされてないのが日本な訳で。
 せめて最後、洋子の子供が無事に生まれたんか。そこまで描いてほしかったな。

 綺麗事で終わっちゃったよなって。
 臭い物に蓋をして、綺麗事に収めてるのが今の日本社会なんじゃないの?って。

 その核心に迫るような話を求めたんやが。
 結局、見て見ぬふりをするのが一番って、それが答えってこと?
 
 では、また。



キラーコンドームについて、その片玉刑事

2025-03-01 06:13:00 | モンスター映画

 1996年のドイツ製ホラーコメディ映画。
 アマプラ漁ってたら、なんか目を引かれ視聴。

 タイトルだけで衝動的に見た作品ですが、意外に名作らしいw
 ラルフケーニッヒ氏という方の漫画が原作で、その漫画の方も各国で翻訳版が出て人気なんだとか。

 世の中、まだまだ知らない作品があるもんやね〜。
 クリーチャーデザインをかの有名なギーガー氏が担当。デザインも何も、ただのゴム型の化け物なんだがw

 最近ディレクターズカット版が公開されたりと、色々と話題にことかかない。
 現代に復刻されるだけ、それだけ印象的な作品なんでしょうね。

 と、前置きはここまで。早速視聴。

 主人公はニューヨークで刑事をしてるマカロニって奴。
 そこで、男のチ◯ポが食いちぎられる謎の事件が起こり、マカロニ刑事が捜査に乗り出すと……という導入。

 タイトルといいストーリーといい、ふざけ切ってる作品ですが、見た後の感覚はしっかりしてる。
 映画1本、なんかちゃんとしたやつを見たなと。失礼な言い方だが。

 失礼というか、キラーコンドームですからねw
 そりゃなんかもうちょい、テキトーに作った作品なんかなとw

 言うたら真面目にふざけてるというか。やっぱドイツのお国柄が出てるんすかね?
 コメディながら、真面目なとこやしっかりした部分が滲んでます。

 クリーチャーの設定や敵の陰謀やら、凝った説明で納得が行く。
 映画として丁寧な作りで見やすいし面白いんすよね。

 原作漫画知らんけど、人気になるのも頷ける。
 物語が一から十、起承転結がトントン進む。ギャグもやりすぎじゃないし、人間が誰を愛してもいいというメッセージ性もある。

 なんかタイトルで損してるだけのような?w
 でも、ふざけるからこそ、伝わるメッセージもあるのではと、今なら思います。

 では、また。



新三茶のポルターガイストについて、その水底の愛

2025-02-22 17:28:00 | POV・モキュメンタリー

 なんか急速に飽きてきたなぁ。
 『三茶のポルターガイスト』の続編。

 初っ端すいませんw
 でも、あんま面白くなかった。期待してただけに。

 前作同様、ヨコザワプロの心霊現象を追うというモキュメンタリー。
 前作は遊び心がある、古き良きホラー番組テイストが新鮮で面白かったけど。

 良くも悪くも前作と同じことしちゃってるのがね。
 2作連続だと、さすがに退屈。もうちょい違う趣向が見たかった。

 てか、ヨコザワプロの話自体がもう飽きたw
 別の話題に切り替えてほしかった。
 
 まぁ、TOCANA映画は所詮この程度ですよw
 オカルトセブンのムチムチ太ももだけだな、見所は。

 では、また。