何かが変わる(変える)とき、期待を込めて臨むのですが、当然弊害が生まれることもあります。
特に、焦点を当てている事象と違ったところに生じるデメリットは案外見えにくいものです。
オンラインによる仕事が脚光を浴びています。
接客業は無理としても、私が世話になっていた初等教育の現場でも、対面授業は学問の向上が目的であると共に、人間形成の手段でもある訳ですから、その影響は大と云えそうです。
「自宅でオンラインにより仕事をする」・・・通勤にかかるコストや時間の削減で、効果絶大かもしれません。
その浮いた時間も仕事に充てるのでしょうか?
『効率の向上』というのは、勤務時間内の仕事が「より濃くなる」と云うことではないか。
無駄が省かれることにより、労働者がより摩耗していく(疲弊していく)ことが心配です。できる人はできるのでしょうが・・・。
『脱ハンコ』が叫ばれています。確かに、目を通さずにハンコを押すことに数時間かけることは無意味な気がします。
しかし、ハンコを頂くことによるコミュニケーションの機会も大きな意味があったと聞きます。
「変化」は必要ですが、『盲目的な肯定』に陥らないでほしいと思います。
未だ現役で活躍されている方々、「効率化」により『ゆとり(遊び)』を失わないようにして頑張ってください。