『 貯金すらまともにできていませんがこの先ずっとお金に困らない方法を教えてください! 』を読みました。(大河内薫著)
本といってもマンガ仕立てで、作画は若林杏樹さんです。
内容は
第一章 「貯金」じゃお金を守れない?
第二章 「税金と保険」でお金を守る!
第三章 「投資」でお金を守る!
第四章 投資信託 理解編
第五章 つみたてNISA 実践編
第六章 iDeCo 実践編
第七章 「日常に潜む罠」からお金を守る!
というものです。
これは、2000万円問題や人生100年時代と呼ばれている現役世代に向けたもので、「投資」でお金を守る・・・が中心でした。
年金生活者の自分には一寸合わない(手遅れ)ものでしたが、国が勧めている「投資」が少し解った気がします。
『ポンジスキーム』という言葉を知りました。 注意しなくてはいけません。
特に印象に残ったのは、あとがきでした。
『アメリカの公共政策を分析した論文によれば、公共政策で費用対効果が高いのは、子どもへの教育だと解っています』
『経済協力開発機構が2018年に公開した資料によれば、小学校から大学までの教育機関への公的支出の割合は、資料内34ヶ国中で日本が最下位でした。』
というところ。
「人」こそ唯一の資源である日本の現状は、非常に残念でした。
著者は、日本にはお金の教育がないから、お金の教育を変えなくてはいけない・・・といってます。
これは、前に読んだ『武士道』にあったことと一致します。
倫理観を熟成させる宗教を持たなかった日本は、武士道がそれに取って代わった。
そして、武士は銭の勘定ごとと算盤は徹底的に嫌っていた。
そんなところが、諸外国に比べ貯蓄に対して投資の割合が低いことの原因なのかも知れません。
私にとっては、全く新しい世界の本でした。