退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

BUSHIDO The Soul of Japan

2022年06月19日 03時50分07秒 | 本を読みました


新渡戸稲造著の『 BUSHIDO The Soul of Japan 』の翻訳本を読みました。

訳者は岬龍一郎さんです。

 

内容は
第一章 武士道とは何か
第二章 武士道の源はどこにあるか
第三章 義 武士道の礎石
第四章 勇 勇気と忍耐
第五章 仁 慈悲の心
第六章 礼 仁・義を型として表わす
第七章 誠 武士道に二言がない理由
第八章 名誉 命以上に大切な価値
第九章 忠義 武士は何のために生きるか
第十章 武士はどのように教育されたのか
第十一章 克己 自分に克つ
第十二章 切腹と敵討ち 命をかけた義の実践
第十三章 刀 武士の魂
第十四章 武家の女性に求められた理想
第十五章 武士道はいかにして「大和魂」となったか
第十六章 武士道はなお生き続けるか
第十七章 武士道が日本人に遺したもの
というものです。

 

まず驚いたのは、この本の原文が英文で、日本という国を世界の人たちに理解して貰うために書かれたものだと云うことでした。

内容も、事毎に外国の文筆家や哲学者などのコメントを引き合いに出し、読み手(外国人)に理解しやすいように工夫されていたようです。

それでいて、武士階級における諸法度の説明にとどまることなく、その考え方(心)が一般庶民に広く伝わるに至った経緯など、今の私にも解りやすいものでした。


特に印象に残ったのは、
『商業は士農工商の職業分類上でもっとも下の地位に置かれていた。武士は…銭の勘定ごとと算盤は徹底的に嫌っていた。・・・権力と富の分離は、富の分配をより公平に近づけることに役立った。』『「私を生んだのは親である。私を人たらしめるのは教師である」との思いで教育が行われたとき、教師の受けた尊敬はきわめて高かった。』
でしょうか。

それ以外にも、「なるほど」と考えさせられるところが多い本でした。


もっと若いときに読んでおけば良かったと思わせる本でした。