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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

原料調達のピンチ=越前和紙 トロロアオイ190617

2019年06月17日 05時56分37秒 | 放送
原料調達のピンチ=越前和紙 トロロアオイ190617

トロロアオイ 
異称を「ハナオクラ」と呼ぶらしい。ブリタニカ国際大百科辞典の小項目の記載。
「アオイ科の一年草」。
「中国原産で,根に含まれる粘液を和紙製造用の糊に用いる」、
「また花が大きく美しいので観賞用にも栽培」の二目的で栽培される、と。(写真は https://minhana.net/wiki/トロロアオイ(ハナオクラ) ) (「トロロアオイ(ハナオクラ) [黄蜀葵] - みんなの花図鑑」 190617閲覧)

NHKGニュースで報道。
 「茨城の産地から、生産者高齢化で供給不能に」と、越前和紙の生産者にペーパーが、と。
 そこで福井県の生産者組合では、荒れ地=荒撫地の石ころをとりのぞきながら、自ら栽培に着手。
 十年も続けることができたら、自前の原料で「越前和紙」を「漉く」ことが可能では、と。
 なんでも越前和紙の産地で必要な年間量は10万トン。
 国内で生産される量は20万トンということで。国内の和紙生産地は、<軒並みピンチにおちいる>と、言うこと。

「越前」。
 江戸時代の公文書書式例に、この一句。
 江戸幕府に提出の文書や、幕府の奉行が発する文書は、越前和紙に記載のナライであった。
 そもそも、和紙の原料は「コウゾかミツマタ」と暗記していたが、原料にトロロアオイがあるとかや。
 越前和紙の原料がトロロアオイを用い、その産地で有力なひとつが常陸・水戸であるとは。

徳川は、はかったか。
 「和紙は越前」。原料がトロロアオイ。つまり家紋の「葵」字があることに注目したか。御三家の水戸家の手前に配慮をした、か。
 「越前和紙を用いて、『達』と記載すれば、将軍名に花押・朱印がなくても、それは幕府発の公文書」。そうした伝統が、成立していたが。

茨城からの通知文書。 
 ニュースでみるかぎり、<用紙にワープロ印字>。そこを和紙に筆字なら、通知にくわわった迫力とスゴミが違ったこと、よ。
 そうではあるまいか。
コメント
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