pacific0035'写真BBS

文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

佐々木閑著『ブッダ 真理のことば』

2012年03月28日 08時21分45秒 | Weblog
佐々木閑著『ブッダ 真理のことば』 インド・中国と伝来し多様化した仏教のなか、原始経典を「釈迦の仏教」(7p)と位置づけ、その本質を考え、「真理のことば」を読むことは「非情に意味のあること」とする。

 4話で構成する講座。「一切皆苦」、「諸行無常」、「諸法無我」、「涅槃寂静」を解説。折々示す、比喩引例が意味深。

 「刹那」の解説に映画のフィルム映写。光を透過させるヒトコマを刹那。これから、映る予定のコマは未来、すでに映写されたコマが過去。
 「無明」を「この世で起こっているものごとを正しくとらえる力がない」(42p)、「諸行無常」を理解していないことだと説明(54p)。

 「釈迦の仏教」と科学は、「超越存在を認めず、世界を原因と結果の機械論的因果則でとらえようとする視点で共通」とする。
 仏教はその因果則を精神内部の向上に利用、科学は外界の法則を探究するのに使うという違いはあるが」と(46p)。

 「100分で名著」のNHK番組テキスト。たまたま放送では、苦に二種ある旨の説明があったかと、思う。自分でつくる苦、関係なくせまりくる生老病死で「感ずる苦」。話は一過性のウロオボエながら。(日本放送出版協会 2012年)

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 五輪 ハイビスカス | トップ | 夢 空襲 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
参拝 (rinia)
2012-03-28 08:47:17
先日 中国にて お寺を走り走り通り過ぎました。
門を入り 線香の煙を浴びながら 四方にお祈り。中に入り 仏像に向かい・・ その周りの仏像に・・・壁に描かれている絵にも・・・
いたるところで 座布団に膝をおき 頭を下げてました。
少々驚いたのは まだ若い人たちも熱心に参ってたこと。
京都・奈良にも若い参拝客がたくさんいますし 神頼み代わりだと思えば 不思議でもありませんが
日本の若い人たちに お寺をあれほど熱心に参る気持ちは あるのだろうか・・・と
一緒にいた日本人と話してました。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事