豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Bacchante

2012年11月05日 | 今日の美女
 バッカンテというのは「酒の神バッカスの巫女とか信女」ということだが、詳しいことは判らない。そのよく知りもしないことついて一席ぶとうというのだから、あまり信用しないでほしい。
 バッカナールというバッカスを讃える祭(多分葡萄の収穫祭のごときものか)があって、この日は無礼講というのか女たちが大いに飲んでタンバリンやシンバルなど鳴らしてドンチャン騒ぎをして踊り狂い羽目を外すらしい。始めのうちは一応お祈りでもするのであろう、そしてそれを取り仕切るのがバッカンテというものらしい。絵画ではその祭司姿の女性とか、酔って素っ裸になってぶっ倒れている様を描いているのがほとんどである。日本人にはなじみのないこんな祭りも、昔の画家にとっては裸を描けるせいか、著名な画家が結構描いているのである。
 バッカンテは頭に葡萄の蔓を巻き、豹の毛皮を纏い、松かさのようなものが先端に付いた杖を手にしているのが基本(一枚目)らしく、裸の絵では毛皮が足元に落ちている(四枚目)。
 カーニバルだ、ハロウインだとか西洋真似が大好きなおっちょこちょいの日本人だから、いつかバッカナールが流行ってあちこちの道端に「裸のきれいなねえちゃん」が転がっているなんて時代が、早くこないかねぇ。
 ええ?、西洋でも今はこんなことはない? なんだ、つまらん。

 
 John Collier               W.Bouguereau        Vigee Lebrun               Joaquin Sorolla
      

 Edit Corbet              F. Leighton               Jacques Antoine Vallin        Jean Leon Gerome
      

 Jean Simon Berthelemy                          Pierre Honore Hugrel
  

 Adolphe Alexandre Lesrel


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