豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

ショール、スカーフ、ネッカチーフ

2012年11月09日 | 今日の美女
 では、ショールとスカーフはちゃんとした区別があるのだろうか。
 下の八枚は、ショール またはスカーフというタイトルを持つものであるが、特に頭に被った場合に見分けられるだろうか。
 多分、左半分をショール、右四枚をスカーフと判断するかもしれないが、上段四枚がスカーフ、下四枚がョールとなっている。ただ、最後の全身像は「黄色いショール」という題なので、頭の方はスカーフということか。

 Leslie Adams               Janine Kilty                   Francois Boucher           Daffy Sheridan
      

 Jarnail Singh                 Alexey Venetsianov          Etienne Adolphe Piot        Jose Gallegos Y Arnosa
      

 そして、さらにネッカチーフなるものも登場する。
 ネッカチーフのタイトルを持つ絵は少なくて、オードリーにも特別に出てもらった。
 しかしながら、最初のモディリアーニは、スカーフというタイトルでもいわれるし、次の無名氏のものは特にネッカチーフである必要もないように思う。
 Neck の意味を含んでいて頸の周りに巻き、セーラー服やスチュワーデスなど制服に用いられるという限定の呼称と説明しているものもあるが、一般的に使い分けているようでもないし、そうなるとこの三枚はいずれもスカーフかショールということになる。因みに最後のモディリアーニはショール。
 ところがさらにストールなるものが出てきて肩掛けとなっており、さらにはマフラーまで出てきて、私のような貧脳人間は大パニック。
 結局は画家が正しい区別をつけた呼称ではないようで、そんなことなんだっていいだろ、というところか。

 Modigliani                                                              Modigliani
      

 [追記]上段二枚目を無名氏と言ったのはとんでもないこと。ミケランジェロの「最後の審判」の一部だった。


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