The seven Virtues 七つの美徳 3 Three Theological Virtues

　この三つの美徳はキリスト教では特に重要視される徳目のようである。
　すなわち「希望」「信仰」「慈愛」がそれである。

　　　うららに照る　日影に　百千の花　ほほえむ
　　　　人知らぬ　里に生ふる　四つ葉の　クローバー
　　　　　三つの葉は　「希望　信仰　愛情」のしるし
　　　残る一葉は　「幸福」　もとめよ　疾くその葉
　　　　希望深く　信仰固く　愛情厚くあれ
　　　　　やがて汝も　摘みてとらん　四葉の　クローバー。

　年配の女性なら、この「四葉のクローバー」という唱歌をご存じだろう。このように七つの徳目の中でもこの三つは一つに纏まった形で扱われることも多いようで、三美女が一枚の画中に描かれた形も多い。

　まず三つの徳目を表すそれぞれの特色の持ち物について触れておく。
　
　「希望」　～　大きな、船の錨を手にしている。あるいは合掌して天を仰いでいる。錨は「信頼と希望」のシンボルとされる。
　「信仰」　～　金の聖杯と十字架、あるいはどちらか一つの場合、または聖杯のかわりに聖火聖書を手にしている。
　「慈愛」　～　幼子を抱いている。

　　Hendrick Goltzius
　　　　

　　Crispijn de Passe the Elder
　　　　

　　Andrea del Sarto
　　　　


　　三つの徳目には下のように、「「Christian　Virtues」と言われる「祈り・断食・施し」の三点セットがあるが、このまま「希望・信仰・慈善」としても内容的には変わりないように思うが。
　　Maarten de Vos
　　　　

　　順序は異なっても判別は容易。
　　作者不詳　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Raffaello Sanzio　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　

　　Sir Edward Burne Johnes　ステンドグラスと　そのもとの油彩。ただし「慈愛」は別作品。
　　　　　


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