
上掲の絵はこの七つの悪徳・美徳シリーズの冒頭で示したものだが内容には触れなかったので、これまでの復習を兼ねて簡単に見直しておきたい。
まず、三美徳を真中にして四美徳が両脇にあることで、三美徳の重要性が示されていよう。文字が理解できなくとも「信仰・慈愛・希望」の順に並んでいることも「十字架と聖杯・幼子・祈りの合掌」からすぐわかる。なお母親の右手の焔は燃え上がる心臓を表しているようで、 下の Crispijn de Passe の絵では子供が手にしている。
足元のジッチャン達も「七学芸」のように、七聖人とか七賢者とかで具体名もあるのだろうが、不詳。

左から順に「鏡と蛇で分別・賢明」「「剣と秤で正義・公正」 「折れた柱で堅忍・剛毅」「液体を注ぐ節制・禁酒」


下は上と似たような絵で位置が少し違ったりしているが判別は困難ではない。

◎ 以下は七点組揃いのものを三組縦に並べる。
Hendrick Goltzius Jacques de Gheyn Crispijn de Passe
1 HOPE 錨のほかに鳥を指先に留まらせているのは外にもあるので、やはり約束事の一つらしいが不詳。



2 FAITH



3 CHARTY



4 PRUDENCE



5 TEMPERANCE



6 FORTITUDE



7 JUSTICE



