豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

七つの美徳 補遺

2014年06月03日 | 今日の美女
 七美徳を一枚の絵に纏めたものはあまり見当たらなかった。
 
◎  Grammatica Antiveduto, 1571-1626
  これまでのことが理解されていればこの七人の素性はすぐに判るはず。
  左から「正義・剣」「賢明・鏡」、「慈愛・頭上の焔」「信仰・右手の十字架」「希望」、「節制」「剛毅・武装」



◎  Paolo Veronese 1528-1588
  美徳も悪徳も七つが一体化しているが「美徳と悪徳の間の若者」というタイトルですべては明白な絵。ではどっちが美徳 ?
  だいたい世の男どもから「きれいなオンナ」などとちやほやされるようなのは悪徳と相場が決まってる。



◎  Mantegna 「美徳の庭から悪徳を追い払うミネルヴァ」
  美徳と悪徳のそれぞれを見分けたりする知識を持って丹念にながめてみるとなかなか面白い絵だと思う。
  右上の雲には「正義・節制・剛毅」がいる。もちろん一番左がミネルヴァだが、あとの四人はどこだろう。どうも真ん中あたりと右奥の着衣の女性がそれらしい。そして悪徳は素っ裸のようである。だから中央のヌードは「好色」、右下のデブは「大食」などなど。


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