Vanity あるいはラテン語の Vanitas というタイトルの絵にはこれまでの七つの大罪とは趣の違ったものがあり、それらは以下のようなものである。
一見して判るように髑髏が目につくと思う。三段目右の絵にもテーブルの左端に僅かに見えている。
最初の絵はエンジェルがシャボン玉を吹いているのだが、足元には砂時計、壷から立ち上る煙、花が置かれている。外の絵でも時計や花のほかに貨幣、王冠、武器、装身具、蝋燭などが描かれている。お判りのように、これらは儚い存在、あるいは空しさを表している。いかに権力、財力、武力を有していても、時や死の前には無意味、無力という、東洋の無常観とも通じる思想が描かれているという。
こうした内容のヴァニティは、他の「強欲、怠惰、暴食」などと違って人間の努力や意志などによって抑えたり改善するなどということは出来ないわけで、虚栄とか自惚れとは大きく異なっている。
Hendrik Goltzius Abraham Janssens van Nuyssen Guido Cagnacci
作者不詳 Jan Olis Nicolas Regnier
作者不詳 Jacopo Ligozzi Matthijs van den Bergh Dimensions
Trophime Bigot Giovanni Martinelli
William Dyce Antonio de Pereda
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一見して判るように髑髏が目につくと思う。三段目右の絵にもテーブルの左端に僅かに見えている。
最初の絵はエンジェルがシャボン玉を吹いているのだが、足元には砂時計、壷から立ち上る煙、花が置かれている。外の絵でも時計や花のほかに貨幣、王冠、武器、装身具、蝋燭などが描かれている。お判りのように、これらは儚い存在、あるいは空しさを表している。いかに権力、財力、武力を有していても、時や死の前には無意味、無力という、東洋の無常観とも通じる思想が描かれているという。
こうした内容のヴァニティは、他の「強欲、怠惰、暴食」などと違って人間の努力や意志などによって抑えたり改善するなどということは出来ないわけで、虚栄とか自惚れとは大きく異なっている。
Hendrik Goltzius Abraham Janssens van Nuyssen Guido Cagnacci
作者不詳 Jan Olis Nicolas Regnier
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