豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

脱線 葡萄と女 4 Ariadne & Bacchus

2015年10月17日 | 今日の美女
 葡萄と女のことからアリアドネの話へと脱線したわけだが、そろそろ軌道修正に入らねばならない。

 さて置き去りにされたアリアドネが海辺で嘆き悲しんでいると賑やかな音楽とともに酔っぱらった連中がやってきた。中心のジン(神)物は、豹の毛皮を纏い葡萄の冠をかぶり二頭の豹の引く車に乗った酒の神バッカス(デュオニソス)である。バッカスは一目で彼女が気に入りまた深く同情し、彼女を慰める。

    Sebastiano Ricci


    Anton Kern                           


   Sebastiano Ricci                                        Titian
  

◎ 画家によっては、バッカスが眠っているアリアドネを見付けたように描いているものもある。
   Luca Giordano                             Delacroix                    Sebastiano Ricci
    

◎ 以下はバッカスがアリアドネを慰めている場面だが、詳細に見てもらう必要がある。
  何点かの二人の傍には一人の女性がいる。これはヴィーナスであり近くに弓を持ったクピドも付いている。二人を結婚に導いたのはヴィーナスの意思によるようだ。
 そして星の冠が描かれている。前出のティティアンの画にも左上の空に星の輪が描かれている。この冠はアリアドネの死後バッカスが空に投げて星座のひとつ「冠座」となるものである。ティティアンの場合はアリアドネの冠をとって空に投げたというほうの話と思われる。
 ここまでくれば、「冠」も含め、バッカスとの関連で「葡萄」と「豹」の描かれているのはあきらかになったと思う。
  Guido Reni                              Alessandro Turchi
  

   Ciari Giuseppe Bartolomeo                                        Eustache Le Sueur
  

    Jacopo Amigoni                                Carle van Loo
  

    Georg Engelhard Schroder                       Francesco Solimena
  

   Angelica Kauffmann                 Marcantonio Franceschini               Vigee Le Brun
    


◎ バッカスとアリアドネの結婚

  でも、これではいささか侘しすぎる。
    Giovanni Battista Cima da Conegliano


  というわけで、もっと盛大にやろう。
    Annibale Carracci


  かくてに賑やかな宴会やパレードで華やかなフィナーレ・・・・めでたしめでたし。
    Hans Makart



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