この豆本は、グリーティングカードとかポストカードなどから集めた、猫・犬・鼡・兎などの下の絵のような動物漫画のカットを並べた豆絵本である。
それぞれ七丁から出来ていて中身も全部違うのだが、特に上下二巻とうわけではない。
それというのも、この絵本は定まった形が無いのである。どういうことかというと、まず丁数は四丁から自由に変更できる。理屈の上では十二丁まで可能である。別な言い方をするなら四丁以上なら落丁・乱丁が無いのである。なぜなら一図一図は全く独立しているので前後関係がないからである。一応一段目のように同一シリーズのものはまとめてあるがこれらとても別に連続した絵ではない。一応扉や奥付のある前後の二丁ずつは連続させてあるので留意するのはそこだけである。
単にばらばらの絵を適当に並べて綴じただけの纏まりの無い本だから厚かろうが薄かろうが、順番が違っていようがいまいがそれなりに完本なのである。
なぜこんな本にしたかといえば、複数の分厚い本を多数作るのは大変だが、薄くてそれぞれが違う本がたやすく作れて安上がりという「せこい」根性からにすぎない。小さな子たちのプレゼント用などに多数頼まれた時には便利である。










