さて、シェイクスビア劇の真髄 第三部悲劇編のヒロインたちである。
ただ以前からお断りしているように、作品の内容を紹介するのではなくジョン・ウイリアム・ライト描く作品内の女性像を中心に眺めるのが目的だから、どんな話か判らなくてもその点ご諒承願いたい。
◎ 「タイタス アンドロニカス」初期の最初の悲劇。
タイタスはローマの将軍で、ゴート族討伐で勝利を収め、ゴート族の女王タモーラとその息子たちを捕虜として連れ帰る。
この後、タイタスの娘ラヴィニアと息子・孫、タモーラの息子たち、ローマ皇帝の跡目で対立する皇帝の息子二人が絡んで復讐が繰り返されていく、それもタモーラの息子たちが美女ラヴィニアの夫を殺し強姦したうえ舌と両腕を切るとか、タイタスがタモーラの息子たちを殺して作った肉パイをタモーラに食べさせるといった残酷、凄惨な内容である。
LAVINIA 3点
John Wright H. Cook



Samuel Woodforde Edward Smith Thomas Kirk



ヴィヴィアン りーのラヴィニア 舞台写真と思われるラヴィニアとタモーラ


