豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

豊原国周 「開花人情鏡」 1

2021年12月14日 | 今日の美女

 さまざまな階層の女性の心情を絵にしたもののようで、額縁の文が説明文のようだが、例によって解りづらい文字と文言で歯が経たない。

 画中の小さな丸の中に一から三十六までの漢数字が書かれていて36枚あるが、これで全作揃いなのかは不明。ただし、現代の人には中途半端な36という数も、浮世絵では「三十六歌仙」をベースにした「○○三十六佳撰」のようにシリーズ物にはよくつかわれ、国周も以前紹介した「善悪三十六美人」のほか「東京三十六会席」「開化三十六会席」などよく使っている。それにもっと多いシリーズならば、新しい方の三十七以降の作が全くないということでもあり、36で全作揃いなのではないかと考えられる。

 雲上     ・     官女     ・     傾盃

    

朦憤     ・     傾城     ・     弄業

    

焼艾     ・     船宿     ・     浴場

    

蕾色     ・     眩懐     ・     納涼

    

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