過去に上掲のようなテーマで多数の画家の作品を並べた時には気付かなかったが、一人の画家がいろいろなテーマを似た手法で描いている事に気付いたのは前回の「凧上げ」で( 今日の最初の絵 )である。前回の遊戯の仲間と思い込んでいたが、タイトルが「凧」ではなく「Air」ということで「四元素」の一枚と気付いた訳である。因みに「四元素」とは西欧古代の思想の「大気・火・水・土」のことで、インド思想の五輪「空・風・火・水・地」、日本や中国の五行「木・火・土・金・水」と通ずるものである。
●四元素
気 空を飛ぶ鳥、蝶等で示す ・火 焔や鞴で示す ・水 流水や魚などで示す ・土 土地の産物で示す
● 四季
ところがNicolas Arnoultの「Four Elements」として集まったのが五点で「火」が二枚、よく見ると「冬」の絵が「火」とされていたので、ならば「四季」があるはずと探し回った結果、「四季」全部が揃った次第。つまり「凧」一枚が二組八枚に増えたのである。
蛇足ながら 小麦は「パン 食物 キリストの肉」、葡萄は「ワイン 飲物 キリストの血」を象徴する大事な画材。
春 花輪で示す ・夏 小麦の刈り取り ・秋 葡萄の実 ・冬 暖炉の火
● 四大陸
現今のオーストラリア大陸は含まれず、この組だけが過去の時点で揃っていたものである。
似たような貴婦人たちの狩りの様で示されているがそれぞれの特色を見つけるのが難しい。
アフリカ大陸 ・ ・アメリカ大陸 ・ヨーロッパ大陸 ・アジア大陸