豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

歌川国芳 「妙でんす十六利勘」 1

2022年04月07日 | 今日の美女

 「十六利勘」は、釈迦の高弟の「十六羅漢」のごろ合わせで「利勘」は「損得勘定」の意味であろうか。

 画面右上に「誰々尊者」を「何々損者」と変えて「何々は損だ」の意味を持たせ、画中に細かい説明があってその内容の女性が描かれているのだが、例によって損者名の意味も判りにくいし関連付けは難しい。

 最初の絵は羅漢筆頭の長野善光寺で有名な「賓頭盧尊者」のごろ合わせなのだが、「貧困は損だ」と言う意味なのか、そうだとしても絵との繋がりが分らない。

 右の絵は、「者」を「何々は」と読む漢文語法で「短気は損気」の諺そのものであるし、腹立ち紛れに茶碗を煙管で叩き割ったらしい女の絵で、これはなんとか理解出来る。

     貧須盧損者                    短気者損者

      

欲連損者        ・        我慢損者        ・        借越損者       

    

奢羅損者        ・        通損者        ・        降那損者

    

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