一昨日の英山の六歌仙は元の歌人とは無関係のようだったが、本日の栄之のは歌人名と和歌が添えられた正統的六歌仙である。
業平 月やあらむ春は昔の春ならむ我が身ひとつは元の身にして
小町 色見えで移らふものは世の中の人の心の花にぞ有りける
遍照 思ひつつ寝ればや人の見へつらむ夢としりせぱ醒めざらましを
と、七転八倒奮闘努力してなんとか読んだのだけれど、だとするとこれは小町姉さんの和歌のはず、読み間違いでしょうかね。
喜撰「我が庵は」と康秀「吹くからに」は百人一首の歌で絵も、山道を行く女性、強風に晒される女性と関連も判りやすい。
黒主 思ひいでて恋しきときは初雁の鳴きて渡ると人知るらめや
絵では 五句目が「人は知らずや」となってる。