歌麿の描く女性は必ずしも美人や美しく着飾った町娘や遊女などばかりではなく、世間的には肯定されないような性悪女や低俗な女も描いた。
そしてそうしたはしたない様なとに教訓を垂れると言うのが今回の絵のようなのだが、何しろ細かい解説が読めないし、サブタイトルからして意味が分らないものもあるので、いつものように、無念無想で観賞されたし。
ばくれん ・ 酩酊[ 酔っ払い ] ・ ぐうたら
物好き ・ 不作者 ? ・ 浮気者
憎振[ 憎らしい様 ] ・ 理口者 ・ 本性者 ?
正直者
腕に糸を巻き付けて何か願掛けをする娘のようだが、なぜそれが正直者なのか、またなぜ正直者に教訓を与えなければならないのか判らない。
たわいもないことを真に受けて「馬鹿を見る」ことを用心しろとでもいうことだろうか。