四人の美女とは、「西施、王昭君、貂嬋、楊貴妃」である。

西施はその筆頭とされるが、四人の実物を直に見た人はいないのだから四人のランク付けは無意味であろう。
その西施は紀元前五世紀の春秋時代の越の人である。「呉越同舟」「臥薪嘗胆」の熟語で知られる通り、不仲の典型とされる二国の争いに登場する。庶民の出ながら、河辺で布を洗うその美貌を見出され、「マイ フェア レデイ」さながらの貴人として教育を受け宮中に上がる。そして呉越の争いに関して越国の救い主、呉国にとっては傾国の悪女ということになる。
彼女が布を洗う姿の美しさ見とれた河の魚さえも泳ぐことを忘れて水底に沈んだということで「沈魚美人」と称される。そのため「西施浣紗」という画題で洗い物をする姿で描かれるのが普通であるが、ほかに「西施採連」というハスを採る画題も見られる。
彼女の美しさは「西施の顰みに倣う」という成語でも知られる。胸の痛みに苦しみ顰めたその顔が美しいと女達が顔を顰めて真似をするのだが、やたらの女が表面だけ顰めっ面をしたところでとても見られたものじゃない。美人女優の衣服が素的と、その辺の女どもが身の程しらずに同じものを着てブラント品をもったところで様にならなくて、かえってみっともないのと同じことだろう。
象潟や雨に西施がねぶの花 芭蕉
蕭玉田 陳彦娥




西施はその筆頭とされるが、四人の実物を直に見た人はいないのだから四人のランク付けは無意味であろう。
その西施は紀元前五世紀の春秋時代の越の人である。「呉越同舟」「臥薪嘗胆」の熟語で知られる通り、不仲の典型とされる二国の争いに登場する。庶民の出ながら、河辺で布を洗うその美貌を見出され、「マイ フェア レデイ」さながらの貴人として教育を受け宮中に上がる。そして呉越の争いに関して越国の救い主、呉国にとっては傾国の悪女ということになる。
彼女が布を洗う姿の美しさ見とれた河の魚さえも泳ぐことを忘れて水底に沈んだということで「沈魚美人」と称される。そのため「西施浣紗」という画題で洗い物をする姿で描かれるのが普通であるが、ほかに「西施採連」というハスを採る画題も見られる。
彼女の美しさは「西施の顰みに倣う」という成語でも知られる。胸の痛みに苦しみ顰めたその顔が美しいと女達が顔を顰めて真似をするのだが、やたらの女が表面だけ顰めっ面をしたところでとても見られたものじゃない。美人女優の衣服が素的と、その辺の女どもが身の程しらずに同じものを着てブラント品をもったところで様にならなくて、かえってみっともないのと同じことだろう。
象潟や雨に西施がねぶの花 芭蕉
蕭玉田 陳彦娥




