下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

蜜の味

2007-12-27 23:44:43 | 夢見るお年頃
N 君からのギリシャのお土産はオリーブで覆われたレスボス島の蜂蜜。
世界中を旅する趣味の彼が同世代の同じ趣味の女性と飛行機の中で
席が隣り合わせるなんて奇跡が起こるものなのですね。
それまで同じ様な場所に行ったり同じような行動をしてきたのに
すれ違っても出会わなかったのが不思議なくらいでしたが
日本からギリシャへの直行便が無くなりロンドンで乗り換えるようになって
彼はギリシャから彼女はパリからロンドンで同じ飛行機に搭乗するなんてね・・・
いくつもの偶然が重なってロンドンからの北回り便で寝ている人が多かった
機内から彼はオーロラを見たそうです。
オーロラを観にアラスカに行った僕の友人は四日間凍える冷気の中で
待っても観られなかったそうですが彼はこれまた偶然に見たんですね。
幾つもの条件が揃わないと現れないオーロラを見た時に
彼は偶然じゃなく必然だと思ったのでしょうか?
受け売りではありますが
N 君に歌詞を贈ります。
『いくつもの偶然が重なって出会えたこと。
自分が違う選択をしてたら出会えなかったこと。
こんなたくさんの人の中から出会えたこと。
ひとつでもズレていれば、出会えなかった。...
そんなことを考えていると、
相手への想いが変わる。
大切に思える。
やさしい気持ちになる。』

見ないで飛ぶ人、石橋を叩いて渡る人、叩いて壊して渡らない人、
いろいろな人がいると思いますが運命でできている橋は壊れませんし
渡るしかありませんね。渡らないと人生終わらないような気がします。
それでも渡らなければ、それは終わりではなく来世でまた
イチから艱難辛苦乗り越えてやり直すのかも知れませんね。
信じられない偶然を幾つも知ればもう世の中の全てが必然であり
全てを信じられるようになる人もいると思います。
韓流ドラマを凌ぐほどの偶然は誰も信じませんから
誰にも言えず心の中に仕舞っておく人もいるんでしょうね。

蜜の味とは他人の不幸ばかりとは限りませんね。

2007-12-27 23:31:37 | パンのパレット
僕たちが学校から帰宅して塾に行く途中に肉屋さんが在って夕飯前で腹ぺこ状態の子供にはシャネルNo.19以上に魅力的な香りを嗅ぐハメになっていたんです。ポケットの小銭で買えるのはせいぜいコロッケ。僕たちのお決まりの台詞は「ソースいっぱいネ!」肉屋のオヤジさんはキョウギの上のコロッケに片手で持った一升瓶のソースの口を押さえた親指少しズラシテ「ハイヨ30万円」なんて言いながら渡すプロのワザなんかも見せてくれたもんなんです。下町といえどもサスガに女の子はそんなことはしませんでしたが今じゃ男の子も出来ませんね。もう店頭でコロッケ揚げながら子供達とやり取りしてるお肉屋さんは千住で見かけなくなったような気がします。塾もシステム化してますしね。コロッケの上にハムカツがいて更にその先にはロースカツがでーんと鎮座していた感じがしました。画像は四角いハムカツです。残念ながらハムの周囲は赤くありません。赤いウインナーも少数派になりました。母の炒めて作った小さな赤いタコは塩コショウの味でしたっけ…家庭教師の先生と一緒に頂いたケーキと紅茶より気楽に歩きながら食べたコロッケは美味しかったような気がします。行儀が悪いと見つかったら怒られましたけどね。まあ三越にバーガー屋さん作ったのも僕たちの親の世代ですが…あっ近頃見掛けませんがパン粉を付けて蒸かしたジャガ芋を揚げた通称「ポテト」もありました。今選ぶならどれか?たとえイメージダウンになろうとも決まってるじゃありませんか!絶対No.19です。

アンベラ

2007-12-27 18:57:55 | パンのパレット
あんパン、カレーパン以外にも餃子や焼売、あんまん、肉まん…何かを人が手作業で包む時に使用する道具です。センター部分が凹んでいてシナリのあるモノを以前は使っていたのですが最近はダイレクトに力が伝わるストレートを僕は使っています。手が小さい人は湾曲したヘラを好みますが作るモノが小さい程このヘラは威力を発揮します。子供の頃は家でお好み焼きやボッタ(もんじゃ、お水焼き)焼きそば等を日曜日に焼き奉行である父の指導、仕切りで頻繁に食べました。父はカルメ焼き、タコ焼きまで僕たち家族に実演して見せるのです。父の凄いところは使う道具なんです。僕たちが幼くて記憶に無い頃からお参りに連れて行かれてた近くの合羽橋で父はプロ仕様の道具を買い揃えていたのでしょうね。カルメ焼きの重曹を入れるタイミングは難しいらしくなかなか膨らまなかった事は今でも大きな縁日を見る度に思い出します。

有名

2007-12-27 08:14:03 | パンのパレット
今日焼く粉は僕達の年代のパン職人にはドナタがイカニ開発したか知られた粉です。けれど小分けして小売りされている販売価格は大手製粉会社の同程度の粉より安いのです。僕達が一袋単位で購入する場合は価格は逆転するのですが…その粉の物語も特性も小売り購買層の人達には知られていないようです。見つけて価格を知って僕は得した気分になったのですが冷静に10倍の量の価格を考えると不当に高い価格でした。昨日T君が「52円じゃ安い中国産のあんこ使うんですか?」なんて言ったのですが僕はバカ言うな何を使っても買って貰えるほど有名な店でも立地がよい訳でもない、ただ一度有機栽培のアズキを食べて貰いたいから…今日はカレーパンです。