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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

内なる起業の壁

2006-03-12 | シニア情報
50代女性を読者に持つ著名な月刊誌で、定年夫は何もせず妻の邪魔をするみの虫になる、というユニークな主張をしているNさんが、「定年する(した)夫がこんな相談をしてきたら要注意」というコラムを載せていました。いわく、①田舎暮らしをして畑を耕したい、②しばらくのんびりしたい、③起業して自分の力を試したい、④田舎へ帰って老親の面倒を見たい、と夫が言い出したら危険だそうです。
 他の項目はともかく、私は③が気になりました。国民生活金融公庫のデータでは最近は50代以上の起業が全起業家の2割を占めています。内助の功があればこその夫の退職金と年金と思えば、二人の老後の貯えに手をつけさせるなというNさんの教えはしごくもっともと思えますが、それでは仕事の大好きな日本の男性たちは゛単に物理的に生きてるだけ゛になってしまうかもしれませんよ?起業しても成功する人はわずかというのは事実ですが、沢山のお金をかけず肩肘も張らず、自分らしさを生かした(広義の)仕事を見つけたり、作ったりする―。そういう努力は男も女も何歳になってもして欲しいと思っています。それがつまり社会貢献にも生きがいにも繋がっていくのですから。画像はアメリカの心理学者による近著です。シニア夫婦の生き方は彼の国でも大きな問題のよう。