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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

転んでもタダでは起きない

2006-08-29 | 読書
先週「マーサの成功ルール」(マーサ・スチュワート著、槇原凛訳、トランスワールドジャパン株式会社発行)という単行本を買いました。

ケータリングビジネスの成功をベースに、料理やガーデニング、室内装飾などのいわゆる家事を゛おもてなし゛という新しい切り口で芸術的なレベルにまで高め、アメリカ人主婦たちの圧倒的支持を得てさらに多角的ビジネスを展開、゛カリスマ主婦゛と謳われたマーサ・スチュワートですが、2002年にインサイダー取引の容疑で服役。

監獄を出てから初めて書いたらしい本なので、最初は懺悔録でも出したのかと思ったのですが、さにあらず。
獄中にあっても根っからの起業家である彼女のもとには、女囚人たちが「将来こんなビジネスをして生きていきたい」とひっきりなしに相談に訪れたらしく、改めて一般人に向けたビジネス教育の必要性を感じた、というのが出版の背景でした。

読めば読むほど、骨の髄まで起業家なことを感じるマーサという人物ですが、立派に゛失敗も芸の肥やし゛にしています。
「腐っても鯛」ということわざがありますが、獄中にあっても誰もが彼女にビジネスの相談をするというのはスゴイ。

誰かさんみたいに獄中生活そのものを本にしたわけではありませんが、こういう貴重な体験は彼女の輝きをさらに増す役目こそあれ、収監されたぐらいで人気が落ちるような器ではなかったのです。
恐るべし、マーサ・スチュワート!

こんな彼女から学ぶものは、ビジネスセンス以上に「ちょっとやそっとのことではへこたれない」精神だと思います。
さらに言えば、失敗を肥やしにしてさらに太る術、とでもいいましょうか。
立派!のひと言に尽きます。