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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

仕事!仕事!仕事!

2006-10-21 | 仕事
金曜NHKの深夜番組で、いろいろな仕事の現場に密着、若手社員がどんな風に仕事をしているのか、考え方も含めて紹介しているのを見ました。
(最近、若者対象の仕事紹介番組が非常に増えているのを感じます)

今日たまたま見たのは大手広告代理店で営業マンとして働く27歳の男性でした。
社歴6年とかで、これまた大手クライアントを相手に自社のマーケティングやクリエート、メディア、プロモーション部門と協力、ディレクションしてテレビCMにするまで一切を仕切っていました。
いろいろ苦労はあれども、仕事が面白くて仕方がないといった様子の彼の姿が印象的でした。
ちなみにこの会社では、大卒初任給は24万円だそうです。

次に見たのは昨夜録画しておいた「クローズアップ現代」より、介護現場から職員のほぼ4人に一人が去り、今日本は深刻な介護スタッフ不足に直面しているというリポートです。
番組では介護職歴5年の男性が入社1年のグループホームを去る様子を紹介していました。

20代後半の彼は自分の将来をあれこれ考え始めており、同級生が結婚したと聞くと余計に自分の現状と比べてしまうようでした。
介護福祉士の彼の給料は18万円弱。
現在の介護保険の仕組みと介護保険料では福祉施設の職員の給料を一般企業並みにすることは不可能だそうです。

偶然見た二つの番組に登場した男性は年齢・キャリア共にほとんど同じで、どちらも専門職であるにもかかわらず、既に(多分)10万円近い給料差がついているはず。
今後年を経るほどに差はますます広がるでしょうから、生活を重視した介護職の彼が職業を変える選択をしたことはやむを得ないことだと思わされました。

このリポートでは実は先の小泉首相が自分が注目を浴びなくなった時期を狙ってか、9月初旬にフィリピンから200人の介護女性を日本に受け入れる契約にあっさり調印したことも紹介していて、もはや日本がソフト面における3K職場に外国人労働者を受け入れることが不可避であることを告げていました。

今後、フィリピン人介護スタッフを600人にまで増やす計画のようです。
多分タイ人介護スタッフが日本にやって来る日もそう遠くはないでしょう。

自分は出来るだけ条件の良い職場を得、報われることの少ないシャドーワークからスタートした介護職は賃金が安くても文句を言わない外国人女性に、という考え方ではいずれこちらも破綻しそうです。
仕事それぞれは大切なはずなのに…。

違う趣旨で紹介していた仕事の現場をたまたま同時に見てしまったために、改めて仕事(=ワーク)というか狭義の゛ジョブ゛についてについて考えてしまいました。