終わってしまう前にと思いながら、娘とともに映画を観に行ってきました。本当は母も連れていきたかったけど、映画館の車イス席は結構首が疲れる場所であるということと、1時間に一度は吸引が必要なことがあるため、さすがに2時間映画をみるのは辛いかもということでやめました。
でも、本当に昭和4年生まれの母にとっては少年Hと同じ時代を生きてきたんですよね、だから余計に見せたかったかも。
映画を観ながら、言論や情報の統制、監視、弾圧…とひとびとがそのときの社会的風潮に変わっていく時代、そんな中で無理に逆らうことなく、かといって自分の信念をまげることなく“生き抜いていくこと”、少年Hのお父さんが言った戦争は長く続くものではない、戦争が終わった時に恥ずかしい人間になっとたらいかん、のその言葉が、わたしがその時代に生きていたとしたらどうなんだろう?と胸に突き刺さるような気がしました。
今、この時代、なんとなく、本当になんとなく、あのときの空気に似ている気がして。
真実がどこにあるのかわからず、同調しなければ批判され、ものいえぬ雰囲気。憲法改正に、秘密保護法案…、ゆでがえるのように知らぬ間に巻き込まれ、気づいたときにはどうなっているのでしょうね。領土や原発問題、不穏な世の中です。