三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

日食撮影テスト ~危ないとこでした~

2012年05月15日 | Weblog
来週に迫った金環日食、時間的には終了が午前9時頃とのこと
私の出勤時間と同じで、なんとか観測はできそうだ
だいぶ以前に日食グラスは準備したが、近づくにつれ
せっかくだから「撮影もしてみたい!」

撮影はコンデジで日食グラス越しにやれば~
程度に考えていたが、「案外太陽は小さいよ」との情報に
望遠レンズ等の機材はあるけど、日食用撮影用の真っ暗なフィルターは高価
それに買っても後々使うこともないだろうから却下

さてどうやって撮ろうか・・・

悩んでいたが、先ずは機材準備

トラブルで機材にダメージがあっても諦めがつくように
デジカメはバックアップ用に使っていたニコンの D70
赤外線の除去機能もセンサーには付いていたような記憶が
レンズはお蔵入りしてから久しいレフレックス500mmでマニュアル撮影に挑む

レフレックスレンズには最終集光部にフィルターを付けるので
それをダブルで装着し、その間に白黒フィルムの黒い部分を2枚重ねにして挿入
 (考えただけでも危ないよねぇ、絶対に真似しないでね)

フィルム2枚重ねは挿入前に光の透過を試してみたが
蛍光灯や電球はもちろん見えないし、太陽を見ても暗く見えるだけ
撮影時にチョッとレンズを向ける程度ならなんとか・・・

さて結果は画像で (手持ちテストで、ブレもあります)

ノートリの画面からすると 500mm レンズでも太陽は案外小い

当然トリミングしなきゃだろうから、レンズによるケラレの心配はなくなった

フィルムを通してでは解像度は期待できないし手振れも加わって・・・

レフレックスは絞りF8の固定、シャッタースピードとISOで明るさを試す
小さなモニター画面で確認すると、黒点もシッカリ写っていた

何度か試しているうちに、画像に変化が起こった

ピントが合わなくなり、太陽の周りがボケはじめる
もしかしたら・・・? と頭に不安がよぎる
すぐに撮影をやめてレンズを外し分解してみた

挟んでおいたフィルム2枚重ねは、高熱が加わり硬く変形

それも太陽が写っていただろう、その部分だけ丸いのがなんとも
フィルター部には(アセって拭いてしまったので、画像を残せませんでしたが)
フィルムから発生しただろう蒸気? ガス? で丸く曇ったままでした

もう少し長く太陽を当てていたら、フィルムは燃え始めた可能性も
太陽を甘くみては絶対ダメです

試し撮りの時にカメラを太陽に向けようとしても想像以上に眩しく
さらに望遠レンズは射角が狭いので、陽の位置を確認するのは容易ではないです

当日は撮影時外にも米軍パイロット用の99.9???%紫外線排除の
高濃度サングラスも準備しておくつもり


最初の失敗で浮かんだのが、昔所有していた天体望遠鏡に付属していた
接眼レンズ装着用の太陽観測用グラス


コレをフィルター部に挟もうとしましたが、大きさと厚みがまったく合わない
ところがフィルターを外したらその奥にピッタリと収まってくれました

これをフィルターで固定、レンズを振っても動かないのを確認
さらにNDフィルターを重ね装着して完成

この後ニコンのマウントを装着して、試してみた結果は

観測用グラスはガラス製なので画像の解像度は比べ物になりません

手持ち撮影だからアップにするとブレも見えちゃいますが、当日は三脚を準備

トリミングした画像の黒点は、フィルム透過とは比べようもなくクッキリ

太陽観測用のグラスは割れることもあるそうなので
やはり細心の注意を払って撮影に臨まねば、太陽を甘くみてはいけないですね
(最近の望遠鏡では事故多発の為?、このSUNグラスは付属していない)

当日までは、天気予報が気になる毎日が続きそうだ
コメント
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