三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

英海軍 シャークス ~つづき

2025年02月06日 | エア・タトゥーの思い出
前回に紹介した 英海軍 シャークス(Sharks)のつづきです

1993年の IAT (International Air Tattoo )は12ものアクロバット飛行チームが参加
もちろん 紹介するシャークスもその一つ



 でも飛行が始まると前年との違和感が
 エッ 機体は2機のみなの!? アララ

ウィキペディア によると
「シャークス」は、1975年 から 1992年 までイギリス海軍のヘリコプター展示チームで
 当初は、赤いウェストランドガゼルヘリコプター6機で飛行していましたが
 1977年 6月 に2機が空中衝突した後、チームは4機に縮小されました

 イギリス海軍の運用上および予算上の都合により 1992年に解散されたが
 その後は「ガゼルペア」として 1996年末のガゼル退役まで飛行を続けた とある

    


というわけで~ 「ガゼルペア」としてのフライトも、最初の年に撮影できたということか


塗装は変らないので画像で見てもわからないが
やはり 前年に4機のフライトを見てしまっていたので 寂しい感じは否めない


テンションは急降下で、撮ってあった画像はこの3枚のみでした・・・ (RAF フェアフォード基地にて)


 今回、色々 検索していたら YouTube に 1993年 の シャークス動画 があったので参考で
    Navy Wingsさん の動画より  The Sharks: 1993 Display Team

                    


ガゼルで構成された英海軍航空隊のアクロチーム「シャークス」は1996年を最後に消滅してしまったが
2001年に2機の リンクス ヘリコプター で構成された新しい展示チームが結成された


メインドアには ROYAL NAVYの文字と艦隊旗ホワイトエンサイン をデザインしたスッテッカーが貼られている
2001年は、RIATの定番の開催基地 フェアフォードが使えず RAF コッテスモア基地にて開催された


                                (RAF コッテスモア基地にて)
      
ペアーは 2004年 から「ブラックキャッツ(Black Cats )」としてチームフライトを開始したという

リンクス ヘリは見かけ以上の機動力があり、ロールやループもこなす
そんなアクロ飛行をまた実際に見てみたいものだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記憶を残す  海外アクロ飛行チーム

2025年02月02日 | エア・タトゥーの思い出
この冬は雪が少なめで助かっている
例年よりは温かいと言われても、朝晩は氷点下5度以下では
しもやけ は酷くなるばかりで
とても他人様には手の指を見せられず 手袋は必需



秋の終わりから皮膚科で治療薬をもらい、事前対応したのにこの始末
飲み薬の錠剤パック、指が痛くて押し出せないという辛さ・・・

今朝の雪は竹ぼうきで履く程度で助かったけど
来週から寒波襲来との報道に、指までブルブルですわ



でも、昨年から続いた安定した冬晴れも終わりの予感
いよいよ季節の変わり目となるのかな


寒さ苦手で 出掛ける気力もおきないからと
飛行機成分補給のつもりで見はじめた 過去の撮影フィルム

アララ このチームは消滅してるわ、エッ このチームも?
時代の流れと共に消滅 や、機種の更新で規模が縮小されたり
軍といえど色々と事情があるのね

今思えば 、自分が初めて英国で開催されてた航空ショーに行けた頃は
英空軍の ファントム や バッカニア も退役直前とはいえ 未だ健在で
現役で飛ぶ姿が見られたのはラッキーであり
ゴールデンエイジ(黄金時代)だったんだと再認識してしまった

というわけで、このまま寝むらせておくのももったいないし
自前の記録としても、このブログで今のうちに紹介をというわけで

昔に撮った、見た アクロフライトチーム(単機ではなく構成が2機以上のモノを)を出していきます
先ずは、ヘリによるアクロチームから紹介


1992年の英国 ボスコムダウン(Boscombe Down)空軍基地で開かれた
ATI(Air Tournament International)での参加チームから




当時もヘリのアクロチームは多くはなかったが
先ずは、ショー開催国の英海軍から 「シャークス」を

4機の SA 341C(HT Mk2)ガゼル 練習ヘリを使用
赤と白の練習機カラー塗装の機体
テールフィンに「黒のシャーク」を描き入れただけなんだが
目立つ塗装は綺麗で、初めて見ればこれがアクロチーム・カラーだとさえ思えた






翌年の1993年は 奇数年ごとに開催されていた
世界最大の軍用機の祭展、IAT(International Air Tattoo)の開催年
まだ IATの先頭に Royal が入っていない年だった

事前情報では、なんと アクロチーム が 12チーム も集まるという
これには、いてもたってもいられず
仕事はクビも覚悟で再び渡英してしまったのだった


どうも季節情報の前置きが長すぎてしまったようで
つづきは次回 ということに ではまた
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

領空侵犯? と聞き

2024年09月30日 | エア・タトゥーの思い出
今月の23日に報道された、北海道でのロシア機による領空侵犯 事案

今までは、南の尖閣周辺の領海侵入ばかりに気をとられていたけど
北と南の同時連携の有事も、当然考えられることと印象つけられた雰囲気

今回の侵犯機は対潜哨戒機ということで
飛行コースを間違ったら、哨戒任務など成り立たないわけで
航跡も後日公表されると、わざわざ沿岸での哨戒パターン飛行を継続となれば
飛行計画自体が領空侵犯も目的だったとうかがえる


 と、前置きはこのくらいで

今回の領空侵犯をしたロシア海軍の対潜哨戒機 IL-38
こいつを昔、この目で見た 撮った記憶が

1996年に英国で行われた RIAT (ロイヤル・インターナショナル・エア・タツー)
世界最大の軍用機による航空ショーでは、開催年毎にテーマが決められており
この年は 「SEA SEARCH」 がテーマの一つになっていた


そのテーマに合わせ、ロシアはこの対潜哨戒機 を投入してきた
この時の IL-38 は、 NATO圏の基地に着陸した初めての機体でもあった


早朝の展示エリアで、バルーンを背景に目立つ IL-38 をフォトバス上階から
背後には米空軍の B-52 爆撃機も展示されているのがわかる


 領空侵犯と聞き、思い出したのは
 37年前の沖縄上空で起きた、ロシア機による領空侵犯 事案
 なんと、沖縄本島上空を大胆に横切るという侵犯機に対し
 空自史上初めての、実弾警告射撃が実施された

 後日の報道では、強制着陸や亡命対処の準備もされ
 那覇基地の空自隊員に 小銃と実弾も配布と~ 


 今回の事案では、実弾よる警告射撃ではなく
 空自機から初めて、警告の為に「フレアー」が発射されたという
 報道ではフレアーを「火炎弾」などと言われると
 物騒な、いかにも危険物と思われそうだが
 対空赤外線探知ミサイル等に対する欺瞞用の発光熱源で

 日本の航空ショーでは、過去の使用は数えるほどだが
 欧米では観客への視覚効果を狙い、頻繁に使われている
 映え するアイテムは、日本の航空イベントでも是非使って欲しいと思うのだが
 検索するのも面倒の方に 動画を置いておきます

 スイスの実弾射撃場でもある、山岳地域で行われる航空ショーで
 片道3時間ほどの本格登山が必要な航空ショーなんて なかなかないぜ
 自分も行って見たいと思っているショーなんだが、体力も財力もないけどね(笑  
AXALP 2023 F/A-18 extreme Action 🇨🇭 4K Swiss Air Force Airshow
 Zurich Action より

 フレアー焚きまくりは、AXALPエアショー に勝るものはないかも 
 ただフレアーって好天や昼間は、周囲が明るくて目立たないんだよね


少々道草しましたが、展示されてた IL-38 にもどり


外観は米軍や自衛隊の対潜哨戒である P-3 にも似てるが
ベースとなった機体は、イリューシンの民間旅客機 IL-18 
米軍等の P-3 も ベースは、同じく旅客機の4発ターボプロップ  ロッキード・エレクトラ機だが
機体の大きさは、IL-38 の方がひと回りデカイ

コックピット後ろに貼られた丸いステッカーは、初飛来ということで
スタッフから歓迎の意味で貼り付けられた、RIAT1996 のステッカー


機体全体が緑がかったグレーで、プロペラブレードは表も裏もロシアンブルー
タイヤホイールはオリーブグリーンなんて、当たり前だけど~ いかにもロシア軍機
西側の P-3 と同じく、今現在でも現役で運用されている対潜哨戒機なんだと領空侵犯で知る




ロシア海軍 イリューシン IL-38 (NATOコードネームは メイ) RA-54621
 所属は 22 red オストロフ トレーニングベース

尾部の長い尖がりは 潜水艦を磁気探知するための MAD で
対潜水艦任務の航空機には、東西両陣営機に共通の装備



この1996年当時は、西側の航空ショーにも積極的に参加していたロシアだったが
その後はしだいに影を潜めていき、ウクライナやチェコ等の東欧諸国のロシア製機のみになっていった

それでも今日のような、不安定な世界情勢になるとは微塵も考えなかった
平和ボケでもあったが、良い時代でもあった
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリンピック開会式 恒例~ アクロ飛行は?

2024年07月28日 | エア・タトゥーの思い出
毎日暑いですね 

お隣ブログであり、同好の士でもある バーバーショップのオーナー さんブログに
髪を1cm切ると体感温度が1度下がるよ~ と書かれていたので
猛暑対策の一環で、 私もベリーショート にしてきました(笑

私の髪の毛は硬く、短いとセットもしなくて良いので 楽珍


空モノ ネタが乏しく、更新もままなりませんが・・・

オリンピックがいつから始まるか知らなかったけど
今回はフランス開催と聞こえてきてたので 

毎回 開会式や閉会式を彩る、各国空軍のアクロチームや軍用機達
今回はフランス開催となれば、空軍のアクロバット飛行チームは
8機というヨーロピアンスタイルの演技で有名な パトルイユ・ド・フランス




開会式ではどんな飛行を見せてくれるのか楽しみ~
 と事前に検索してみて、やっと知った開催日(汗

それでもフライト情報はなかなか載ってなくて
開催前日に見た現地からの天気予報では、大雨に雷マークまで
(フランスの天気予報、雷マークは紫のイモムシみたいだぜ)

これじゃ飛行中止かも? と思っていたら
  ~開会式で 飛んでる動画が出てましたが、削除されてしまいました 残念
 
 飛行高度 800ft で、巨大なハートをスモークで描いたのだが
 雨雲の為 水平ハートだったし
 通常はトリコロールカラーの3色スモークで描くのに~ 赤だけか 
 それでも よく飛んでくれたよ



雨の オリンピック フライト だった リベンジというわけではないが
自分が昔に見た、 パトルイユ・ド・フランス の演技から幾つか紹介してみます




スモークで多用するのは、フランス国旗色の トリコロールカラー

 
1993年に見た時は、チーム誕生40周年で尾翼はその記念塗装だった

ということは、昨年 2023年がチーム 70周年だったわけで
  ~自分も歳をとるわけだ(笑



今回のパリ上空でも、上画像のようなビッグハートを描くハズだったろうに
ハートを射る矢を半分 描き終えた、ゴミのように映る2機編隊がわかるだろうか

大抵のアクロチームは、単機でそれぞれのスモークを担当するが
パトルイユドフランスは、ハートを描くのに 3機×3機でトリコロールの3色スモークを使い
ハートを射る 矢を2機が担当するという チームの8機全機で描く大技

  
 今回の動画を見ると、ハートを描いた後は こんな ブレイク で演技を〆ただろうに 


8機という大世帯のアクロチーム
後半で見せるソロの演技は単機ではなく、2機または 2×2 のデュエット演技



2機編隊のまま会場内を曲線を描きながら飛び去っていくんだ




クロスも2機×2機がほとんどなんだが、撮れたのは単機のクロスだけでした




どうもフランス勢は、このデュエットスタイルが好きというか、上手いというか
他のフランス軍 戦闘機でも見る事ができた RIATの思い出画像はまたいつか



21世紀の時代に入ると、ナイフエッジを混成編隊に取り入れたのも最初のチーム

初めて見たときは、驚いて シャッターを押せなかった事を思い出す

科目は違いますが、それ以前はこんな感じで



今回の開会式では、ニュース画像も数えるほどだった パトルイユ・ド・フランス
閉会式までには何かやってくれるかな つい期待してしまうマニア心
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mi-24 攻撃ヘリ 飛行展示

2024年06月19日 | エア・タトゥーの思い出
前回からのつづきで、Mi-24 の飛行展示を紹介

観覧エリアからは見えない格納庫裏にある
飛行展示機の専用エリアから離陸したヘリは
高度を上げずに、隠れるようフェアフォード基地の後方へ回り込む


ひな壇になった 有料観覧席からの望遠撮影なので機影を確認できたが
芝生内の一般ギャラリーからは見え難いだろう

編隊を組みなおし、高速で滑走路上へ進入してきた



大型ヘリ3機の編隊は、なかなかの迫力もの

貴重な撮影なので シャッタースピードを落とせず
メインローターの動き表現が鈍いね
今のデジタルなら撮影画像をモニター確認しながら、ある程度は対応できるのに




大型機であると同時に攻撃ヘリは機体重量も半端ない
吹き降ろされるダウンウォッシュは相当なもの
この画像でも、枯れ芝生が巻き上げられているのがわかる





2機の編隊がスモークをひきながら繰り広げるフライト




何回かのクロスも見ごたえあります


2機が対面しあってホバリング

そのままの間隔を維持しながら360度回転を見せる
このあたりの動きは、写真よりもやはり動画だろうね




なかなか見ごたえのある大型攻撃ヘリの飛行展示
金曜から日曜まで3回のフライトは見飽きなかった



ところで、1996年の このフライトを行ったチェコ空軍のMi-24 は
昨年まで現役を貫き、米国製のバイパー攻撃ヘリと世代交代したそうだ


  検索したら Andreas Schmidt 氏 の YouTube 動画が参考になります
   RIAT 1996 - Mil Mi-24 Hind (音声が大きめなのでご注意を)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする