三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

ウォーターボマー ~つづき

2025年01月24日 | そら モノ 色々 
今回のカリフォルニアでの大規模火災、冬場の火災は想定外だったそう
例年は森林火災が少ない時期で、消火用 航空機は長期整備に入ったり
南半球の夏場地域に派遣されているという

そんな事案の為、初期消火遅れた? 遅れない? は今後の検証にまかせ

 今回は、ウォーターボマーの別問題を

 米国の動画ですが、航空機からの散水を示す動画です
  CAL FIRE/USFS Aerial Firefighting Drop Safety Video

  CAL FIRE TVさん の動画です
 動画内で登場する消火剤を散布する機体は、中型の軍用機(対潜哨戒機)を改造した機体なんだが
 ドロップダウンする 水や消化剤の破壊力は、消火作業中の消防士にも脅威となる
 ジャンボジェット消火機の散布シーンも登場するが
 散布地区へ誘導する先導機の OV-10 ブロンコからの撮影だとわかる
 散布点を示すスモーク? を引くのも見逃せない


実際の山林火災では、大型航空機の消火機は
火点の消火よりも延焼を防ぐ防火帯の作成が主任務だという
難燃消化剤は赤色をしているので、他の航空機からも
地上の消火隊員からも防火帯を作る目印ともなるそうだ

米国カリフォルニアの大火でも、大型機のウォーターボマーは
消火帯の作成が主任務となり、火点への散水はヘリの役目だという

さて、私が撮影した画像を紹介
私が見た 大型の消火機は 英国の航空ショーでデモフライトしたC-130型機
米空軍(州空軍)のC-130輸送機に消火モジュールを搭載し散水を披露した





機体自体は、航空自衛隊でも使用される見慣れた C-130 輸送機だが
ドロップダウンされた水は、機体の速度も加わり
散水などとは別次元の まさに水の壁、水塊だ
これが「ウォーターボマー(水爆撃)」と言われる所以だ

もちろん散水されるのは赤色の消化剤ではなく水




下に並ぶ軍用車両は 目標ではなく 次の展示用の機材で無関係だが、大きさの比較で紹介

これが撮影出来たのはこの年だけで、当時は「なんだ、水撒きかよ・・・」
と正直 思ったものだが、今になれば貴重なデモフライトだったと思い出される




今回の米国 カリフォルニアの大火では、また別の問題も表面化
それはドローンの存在で、先日も実際に消火機と衝突し
消火機は修理の為に数日間使用できなくなったという
その為、今はドローンの飛行が確認されると消火飛行自体が中止されてるという

 
一時、震災等の災害がつづく日本でも
消火用に消防飛行艇を~ といわれた事もあった

日本は海に囲まれ消火用の水の確保は容易と思われがちですが
海水は消火機材(ユニット等)の腐食を招くうえ
散布された場所の土壌に深刻な環境破壊をもたらすことがわかっており
原則、湖や池からの取水となってしまう
日本国内で飛行艇が離着陸できる、広く水深のある湖が幾つあるだろうか

また、先の動画のように散布される水の破壊力も侮れず
住宅地への散布は、建物の倒壊を招くうえ人的被害も想定され
生活インフラである電線や鉄塔等の切断や倒壊も考えると
やはり山林等に限定されてしまうし、誤爆のリスクも残る


  JETS, PLANES, AND HELICOPTERS DROPPING ON FLAMES AT THE #palisadesfire

  最後に LK Media さんの動画です
 実火災へ対処する航空機からのドロップと、散布地点をマーキングする小型の先同機
 後半ではヘリによる散水、防火帯を作成するドーザーも登場する貴重な動画です
コメント (4)
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ウォーターボマー

2025年01月20日 | そら モノ 色々 
新年早々に起こったドコモ関係へのサイバー攻撃の後遺症なのか
いまだに時々アクセスし難い事がある「 当 gooブログ」
goo blog のサイトにも 暫定復旧と書かれてる 重症なのね

私的なゴタゴタ事務処理も なかなか進まず、気持ちばかり焦るのですが・・・


さて本題です
昔話しになりますが、英国の航空ショー行きはシベリア上空経由だったので
夏場に渡英するたびに、いつまでもつづくロシアの広大な平原からは
幾筋もの煙が流れているのが見られた


自前のビデオからキャプチャーした画像ですが
1万メートルの上空から撮影してもこのとおり

最近は世界各地でも同様な事案が頻発している

昨年夏の欧州やオーストラリアでの大規模火災や
最近も、米国カリフォルニアでの広範囲な延焼被害には驚くばかり

ニュース映像でも、火炎に立ち向かう地上からの消火作業とともに
航空機による消火剤散布の様子も映し出されたりすると
自分は飛行機屋ですから、そんな航空機ばかりに目がいく

米国では、広範囲に大量に水や消火剤を散布できる
大型の軍用機や旅客機を改造した消防航空機が運用されている
今ではあのジャンボ旅客機をも消防用に改造され
消火剤を散布する姿もみられるが、あのジャンボ機でさへ
大きな火炎には小さく見えるほど、対処する火災の規模は大きいようだ


今回は、私が航空イベントや訓練、実消火出動で撮影した画像を
過去に紹介済みの事案が多いですが、新画像を加え集めてみました

先ずは自衛隊の訓練展示から
自衛隊機の中では一番大型の輸送へりである CH-47 チヌーク に
散水用のバケットを釣り下げてのデモフライトから




上の二枚は陸上自衛隊のチヌークですが
航空自衛隊のチヌークも同様のデモフライトを展示



中型ヘリの UH-1も散水デモを実施

災害派遣では、水容量の大きいバケットを運用できるチヌークの出動が多いようだ


次は民間機で
地元の防災ヘリによる散水訓練とデモフライト


   以前にも紹介した 諏訪湖での訓練 動画ですが
  長野県 防災ヘリ による消火散水訓練を(音が大きめですのでご注意を)




このような訓練展示と違い、実際の山林火災の上空では
火炎熱による乱気流も発生し、狙いのポイント目がけての散布は難しいと聞く


次は 実際の山林火災での消火



上画像は、我が家の近くで起こった山林火災でしたが
火災規模も小さく、単機のヘリで消火作業は無事完了した

火災の規模が大きくなると、当然 複数の消火ヘリが投入され
上空から周辺の航空機(消火機、報道機)を管理する
航空統制官が乗務する自衛隊機も必要となる


 さらに別の問題も・・・
                         ~つづく
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夜空の星も 空モノということで~

2024年10月24日 | そら モノ 色々 
昨年の3月以来の 彗星、巷を賑わしたアノ彗星の話しです

2020年代に入ってからも、このブログ内で
「ネオワイズ彗星」、「ZTF彗星」と話題にしたのですが
まともに観測というか、撮影出来てない? ので
モヤモヤ気分は残ったまま迎えた今回の、「紫金山・アトラス彗星」

今回は「肉眼でも観測可能」なんていう前評判に期待しました

ただ事前情報だと、観測高度というか角度が低めということで
1500m前後の低山に囲まれた我が家周辺からは観測はできないかも


10月中旬からは高度も高めになる~ なんて言われていたが肝心の天候が・・・

もう観測というか撮影は諦めていたのだが
数少ない晴れマークの2日間が最後の観測チャンスということで
自宅屋根から狙ってみた

10月20日、昼間の好天に期待したが、観測可能時間には西の山並に雲が貼りついたままで
肉眼では無理そうなので、金星を基点に双眼鏡でそれらしい姿を探してみる

 左下の黄色の矢印が 金星 です


ん~ 雲が邪魔なのか 双眼鏡でも 「彗星」 らしき姿は見えないや

カメラのレンズを広角気味にし、西の空を10秒ほど露出してみる
 方角はだいたい合っていると思うが・・・
PCのモニターで見ても、雲の後ろなのか 結局見つからず 撃チ~ン

この日の寒さは半端なく 手が かじかん で感覚がなくなるほど
慌てて厚手のフリースを羽織り、手袋も引き出したけど 葛根湯を予防で飲んでおくことに(笑


 それにしても、天空をいくつもの衛星が縦横に通り過ぎていくのには驚き
 スペースXのスターリンク衛星と思われるが、天文ファンから目の敵にされてるのもわかるよ


  
翌日の21日 も昼間は湿気もなく快晴に近い好天

というわけで18時前から、西の空を双眼鏡で探し昨日のリベンジを狙う

目印は金星、座標からすると ~思った以上に高めなんだ

ポイントを決めて探してみると  オッ これだ! 尾を引いてる

もちろん裸眼では判別不可能だけど、肉眼と双眼鏡の組み合わせなら見られる
このまま撮影できる機能が付いた双眼鏡が欲しいくらい良く見える

 これを一眼で撮影するのは難しそうだ

三脚はないので屋根の平らな部分でカメラを半固定し
方向 角度を決め、広角で撮り カメラのモニターで判別してみる


 あっ 写ってる! 黄色の矢印が「紫金山・アトラス彗星」です



ちょうど航空機が近くを飛んでいたので、シャッターを

航跡ライトの一番下から 左斜め下に見える星が彗星(黄色矢印) 少し尾が見えるかな


アップにすると、彗星とわかるでしょ



この画像なら、なんとか彗星らしくなったかな

 いやぁ 年に数回程度の星空撮影経験では難しいや
 ISO1000~2000 で10秒の露出 でした

 RAWを現像しながらの調整も、尾が消えたりで参った まいった

 

 毎回星空観測になると思いだすけど
 自分には、しっかりした三脚がないのよ(笑
 (重い一眼を使っているが、飛び回るヒコーキには三脚はかえって邪魔なんだ)

 星空イベントがある度に、買おう 買おうと思いながら のど元すぎればなんとやらで
 
まぁ 今回も 一応「紫金山・アトラス彗星」を撮れたということで良しとします 


 えっ! 今週末から 別の彗星情報が!?  急いで 丈夫な 「三脚」 買わなきゃ?(爆
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ヒコーキの腹ばかりじゃな・・・

2024年07月02日 | そら モノ 色々 
梅雨入り前に お墓 の掃除でも~ と思いたち でかけてきた

思ったほどの枯れ草もなく簡単に終わり ホットしたとたん
 防災行政無線が「火災発生!」と

高台にある墓地なので、振りかえると大きな火の手が上がっていた
 街場を挟んだ対面なのに全く気が付かなかった

 

急に自宅の火の元が気になり、早々に帰宅すると
窓からは、いつの間に降りたのか ドクターヘリ が 場外に見え隠れ

 ドア類 全開で待機中
まだ消火活動が行われていたので、火災関連かな ?
とも思ったが、結局 救急車の音は聞こえずヘリは撤収したようだ

翌日の新聞を見ると、全焼だったがケガ人はなかったという



そろそろ入梅と思うが 好天がつづいていた昼下がり
自衛隊さんの空モノ 訓練も、梅雨前に というわけか盛んに飛んでる
浜松のT-4がはるか高空をナビゲーション訓練かな

部屋でPCに向かっていると~
このエンジン音はハークだ それも編隊! 
そう とわかる重低音のハミングに
慌ててカメラを抱え、ベランダへ飛び出しシャッターを押す


撮れたのはトレール編隊の後続機、給油機型の空自ハーク
こいつとは相性が良いのか、いつもこの機体だよ~

先行機は距離がありとても撮れなかったが
ファインダーで確認すると、なんとグレー色迷彩の給油型ハークじゃん
未だ まともに見た事も撮った事もなかった機体だよ
編隊のリードが逆だったら 当り! だったのに・・・


大陸へ向う航空便の航空路が上空にあり
26000ft ~ 40000ftの高空とはいえ
毎日同じ時間に、同じ塗装の機体が通り過ぎて行く 
が 時に当りが飛ぶ事も

小松空港に定期で入っていた頃には、まったく縁がなかったエアライン

今では、小松を卒業し(笑 関空と成田へ定期で入っている
Silk Way West Airlines B747-400 4K-SW800 カーゴ(貨物)便だ
行き先は アゼルバイジャンのバクー ペルシャだよ
 
ちなみに バクー(BAKU)ってペルシャ語で「風の町」って意味なんだって
立ち木がカスピ海からの強風で反対側に皆傾いてるそうな 一度行ってみたいな
 ~信州 松本はアルプス降ろしの西風で立ち木が傾いてるけど・・・ 関係ないか(笑

主翼左端の No1エンジンのカバーは、交換したままなのか
未塗装? の白パネルだ


ANAグループの新航空会社  AirJapan も梅雨前に一応撮っておくか

 B787-8 JA803A

毎度 腹ばいの画像ばかり撮っているけど
元はスポッターだった自分なので、これで満足するわけもなく
撮影に行かれない不満を、ほんの少しだけ解消してもらうだけ
いくら撮っても、真横から撮るというスポッター的な宿題は増えていくばかり



先日は、低空を再び近づいてくる
聞き覚えのある羽音に 即 カメラを掴んだ

あそこの場外だな

あれ? いつものアプローチコースと違い 真上を通過し 一気に着陸

このコースからすると、もしや 佐久機?

モニターで確認すると当り! 
「佐久総合病院」の文字と 機体番号 JA170D を確認
 
佐久と聞くだけで懐かしくなる昨今
佐久総合病院近くの、自前の前線基地をたたんでから もうすぐ1年だ


信大ヘリ留守時の応援だろうが、遠くからご苦労さま

この時は、救急車は来たけど ヘリドクターの判断か
通常病院への 搬送となった様子

場外の離着陸帯への 消防車による散水もあり 事前準備も大変なのだが
これも普通の出動風景になっている


この場外から佐久への直帰コースって、あんな方向だったっけ?

遠くて撮影はコレが限界 佐久まで12~3分かぁ お疲れ様

佐久にあった我が家の前線基地まで、車で1時間半以上はかかっていたから
ヘリはさすがに早いわ! 一直線だし 二つの峠もないし(笑
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夏至の頃といえば~

2024年06月25日 | そら モノ 色々 
当ブログで夏至あたりの恒例 記事といえば
 「松くい虫の空中防除」の報告なんだが

今年は駒ヶ根市での予定日だった18日が
警報級の大雨にやられキャンセルに

まぁ 天気予報でも事前に大雨と言われていたので
諦めてはいたのだが・・・

自分はその 18日しか動けなかったのよ

天候の回復した翌日の早朝 午前4時半
ライブ画像を確認すると~ これって 霧? これで飛べるかな


寝ぼけマナコだと霧にみえたけど
あらためて画像を確認すると
霧じゃなく、カメラレンズが湿気で曇っているようだ

曇ったレンズの向こうでは、見た事ある顔が作業準備中


昨日だったら、年寄りが留守だったので出掛ける予定にしてたけど
今朝は、この時間から朝の介護準備に入っている~ これが日課



それから、約1時間後の5時半
介護作業の隙間時間に、スマホで再びライブカメラを確認すると

これって薬剤散布後の機体洗浄中の絵だよね

 無事に空中散布は終わったようだけど
 昨年と同じ時間じゃん フライト数も4回だったかな


今年は行けなかったのは残念だが、ギャラリーの参加具合はどうだったろ

前々日の、豊丘村での防除フライトは いつもの仲間達が参加していたと聞いている

 昨年までなら。次回は必ず行くぞ!
 と希望も見えていた 飛行機撮影も

今年前半から、介護が昨年までと大きく変わり
早朝と夕方は動きがとれなくなってしまった

気持ち的には、上のライブカメラ映像のように曇りがちだけど

まぁ、終わってしまったものは仕方ない
せめて洗浄作業から1時間後の画像を置いておきます
次の防除作業は長野県中東部のはずだが、一日順延の影響はどうなのかな

カメラレンズの曇りもとれて、すっかり洗濯日和じゃん!(笑

 さ~て、年寄りの洗濯モノをかたずけるか

 ※ 今回使用した画像はすべて「国土交通省 河川情報センター」のものです
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