５月１９日（木） カッコウ １

　　”カッコウ”

　昨日初カッコウの声を聞いた。
近くで撮れるのはいつか、と書きましたが、
　早くもチャンスが訪れました。

　「カッコウ鳴いてるよ、聞こえないの」
二階からカミサンガ下りてきた。
私は下の部屋で雨戸を閉めたままテレビを見ていた。
　時間は朝の５時半頃。

　「早く早く」。「まだパジャマだよ」。
「いいから早く」。無茶言うな。
　表に出たらまだ鳴いている。
　ベランダからカミサンが方角を指示する。
　すぐ近くの家のテレビアンテナで
　今年のカッコウにご対面。

カッコウ ２

カッコウ ３

　大体毎年とまる場所は決まっている。
ぐるぐる回ってまた戻ってくるのだ。

カッコウ ４

カッコウ ５

　文字通り、朝飯前の６時５分過ぎには
　撮影終了しました。

オナガ １

　　”オナガの一団”

　カッコウは気ままに鳴いて飛びまわっているかと思ったらそうではない。
この近辺の電柱や、アンテナはオナガの縄張りなのです。
オナガはカッコウを取り巻くように要所要所の電柱にいて
カッコウを監視しています。
まるで街のやくざが、ぶらっと来たよそ者に因縁をつけるように。
　カッコウが電線に止まったとします。
　するとオナガが少し距離を置いて二羽位が止まります。
　三羽目が二羽とカッコウの間に割り込むように飛んできます。
　すると最初の二羽が交互に前に出るようにして距離を詰めていきます。
この三羽で一丸となって接近する流れが出来てしまうと、あるところまで
近づくとカッコウは逃げてしまいます。オナガが一斉に後を追います。

オナガ ２

　カッコウが鳴き止んで飛び出すときの多くが、
鳴き飽きたのではなくてオナガの攻撃で飛び回っていたのです。

オナガ ３

　後で調べたら、オナガはカッコウの托卵の対象で、
歴史的にはオナガへの托卵はここ２０～２５年前からとのことで、
ホオジロや、オオヨシキリは托卵された卵を見破り排除する能力を
かなりつけてきていて、オナガはまだ見破る力が弱いそうです。
　オナガさん、街のヤクザだなんて言ってごめんなさい。
　子孫の維持がかかっていたんですよね。