”カケス”(カミサン作マーク)
林道を大きな鳥が横切った。 カケスだ。
まだ近くにいる。 助手席の窓からカミサンが狙う。
すごい枝越しで、車を静かに動かしながら位置を探る。 日陰越しだから露出補正もばくちだ。
車のすぐ近くにもう一羽いた。 日陰と木漏れ日のスポットのあるいやらしい場所だ。
「露出一度確認して」。「そんなこと言ったって」、とカミサンはファインダーに目がくっついちゃっている。
「真っ黒いもの何枚撮ったって撮らないと同じだ!」。 私が語気を強める。 少しスポットライトに近づいてきた。
「何で動かすの!」。 「あ、逃げちゃった」。
私がサイドミラーが邪魔だろうとハンドルを少し右に切ったのだ。 寒い林道だから少しくらい熱くなってちょうどいいか。
”そこのけ そこのけ”
里に下りる途中、前方にキジが。
日陰だし。
とりあえず後部からカメラを取りカミサンに渡す。
カミサン、ためらいもなくフロントガラス越しにバシャバシャ。 大胆。
でもそこそこ写っていた。
この後、左の急斜面を羽を使って駆け上がりブッシュに消えました。