[中野界隈(2)新井天神へ]
JR中野駅近くのカメラショップに来て、
新しいレンズ(中古)の撮り試しを兼ねて近くを歩いている。
帰りの足の事を考えて、バスの沿線を歩いていました。
すぐ前にバス停があった新井薬師に行こうと歩いていたのです。
中野区の高円寺に伯母さんがいた頃。
私は18歳で東京に出て来た。
周囲は居住地域で、東京ってそれほど特別じゃないなと思った。
このあたりも居住者が中心の街で、あの頃の雰囲気を思い出します。
↓ 私は新井薬師へ行こうと歩いていたが、
バス停があるすぐ横は新井天神北野神社という場所で、
すぐ近くに大きな新井薬師(新井山梅照院薬王寺)があったのでした。
「素敵な恋が できますように」。シンプルでストレートな絵馬が目に留まった。
ピント合わせしながら、私は何って書くだろうかと思った。
さして考えぬうちに、「今がつづきますように」と出てきた。
そしてその言葉に自分で驚いていた。
恋人同士になった二人が書くみたいだ。
いや、それだけでない。
人生もう今で十分望みがかなっています。
これ以上は望みません。ともとれる。
でも本当はそこではない。
今年私は後期高齢者。好きな写真にほっつき歩いているけれど、
カミさんとボケ競争したり、医者通いを競ったり。
確実にせまる体の衰え。せめて今のままでいいですから
これを長持ちさせてください。というのが本音なのです。
でも絵馬を書いた乙女の未来への願いと、
老人の願いはそう変わらないのだと思った。
鈍くなった脳を妙に刺激してくれた絵馬との出会いでした。