知らない街へ(4)
そろそろ、知らない街へ来たいきさつをお話しましょう。
大方の写真撮る人はどこか遠くへ行きたがっていると思うけど、
最近はカミさんの体調に付き合っての生活で、遠くへの思いは募っていました。
そんな時、息子がかなり遠方へ釣りに行く話をしたのです。
仲間が急に行けなくなったことも。
「俺連れてって!」
車代が折半で済む。いつもブレーキ役のカミさんが、
私のストレスを感じたのか、しぶしぶOK。
行き場所なんてどこでもいい。カメラマンは行った場所で撮るだけだから。
かくして着いた場所が、茨木県の鹿島港。
大きなコンビナート地帯であるということしか予備知識がない。
出船は5時だという。行くからには夜中から撮りたいから私は早い方が良い。
かくして夜中の3時少し過ぎに港に着き、私は放浪のカメラマンとなったのです。
船は12時沖あがりという。
私はその間写真三昧ということになる。
三昧だなんてかっこよく聞こえるが、
このコンビナートは巨大すぎてロケハンなしに食いつけるような場所ではない。
南に下がって銚子に行こう。車は一路利根川の河口を目指しました。
↓ 銚子大橋。
橋を渡って、とりあえず最初の漁港へ。
銚子漁港はめち広くて数がある。
ここではトイレ休憩のみで外川を目指します。