ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

9月7日 レッスン9日目

2009-10-14 | イタリア滞在記
Firenze滞在も折り返しを過ぎ、レッスンも秋らしいメニューになってきた。

Mozzarella in carrozzaは、パンの間にアンチョビとモッツァレッラチーズを挟んで揚げたもの。アンチョビを挟んだものは初めて。ま、トマトでもバジルでもOKだね。でもってかなりの高カロリー。前菜なのに!

パスタには、塩辛い種類のリコッタチーズを使用した。片手の乗るくらいの大きさで高いのかと思ったら60セントもしない。安いじゃん!ところが、あまり長く保存ができないようで、残念ながら日本じゃ手に入らないだろうね。写真の盛り付けに注目してください。大きくて厚い揚げナスがパスタの中から生まれてくるように(タケノコか?)なっています。本当にこんなふうに盛り付けするのかな?これってトスカーナではなくてシチリアの料理なんですが!

このところ、作り始めから終わりまでの時間がとても速いです。みんな慣れてきたし、涼しくなったから体への負担も少ないんだね、きっと。

フラットへ帰る前に、T/Cの両替に行った。いつものおじさんとおばさんではなく若者が座っている。息子かい?右腕に立派なタトゥがあったけどバリバリ日本語できてたよ。金額の言い方も澱みがない。あと2回はここに来ると思うけどまた会っちゃうのかな。


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VIN SANTOとビスコッティ

2009-10-13 | ドルチェ
甘いものは苦手なmaritoが、どういうわけかプラートのビスコッティにはまっている。というよりは、VIN SANTOに浸して食べる→つまりデザートも“酒”と一緒に食べる→“酒”さえあればOK!ってそういうことかい!

オルチャを巡った際と翌日のシエナでも食べてみてとっても気に入ったらしく、ずっと作ってくれと言われていた。VIN SANTOはイタリアで買ってこなかったので、毎年恒例の伊勢丹のイタリア展にて購入し、ようやく食べさせることができた。

しかし~ビスコッティはいい出来だったものの、残念ながらVIN SANTOがいまひとつ深みが足りない。。。現地ではアルコール度数がもっともっと高かった。どなたかビスコッティに合うVIN SANTOがあったらご一報を!

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9月6日 朝市、そして東方三博士礼拝

2009-10-12 | イタリア滞在記
朝からゆっくりと洗濯に精を出していたら…、水をためたり流したりの調節が壊れた、もしかして。。。大家さんに報告するべきか、悩むなあ。そんなこんなで時間をとられ、10時過ぎに外へ出て、途中で忘れ物をして戻って来て昨日買ったサンダルにストッキングはつるつる滑るからそれも脱いで、バス停へ行ったら丁度17番が来たので飛び乗って5分でサンマルコ美術館に着いた。そしたら休みだった。ちっ!また振られたぜ。しょうがないのでその前にあるという美味しいパン屋さんで朝食をと探すが…ない。情報古し!またまたしょうがないので捨て子養育院を見ようと行ってみると、朝市開催中。なかなか盛況な様子。でも、商売ッ気があるようなないような、明らかに手持無沙汰なだんなさんとか、客が商品を手に取って見ても腕組みしたままのおじさんとか、そんなところで試食ってしにくいよね。でもでも、瓶詰めのペーストを買ってしまった!

SS.Annunziata教会に入ると中はかなりゴテゴテ気味。表の広場とアンバランスな感じがする。11時半からの礼拝がはじまっちゃうのでこそこそ退散してきた。

まだ11時半なので、サンダル慣らしのためにゆっくりめに歩いてメディチリッカルディ宮殿へ到着。やっと入れた。しかし、ここはみどりちゃんの言うとおり、見るべきものは礼拝堂にある「東方三博士礼拝」だけ。逆に言うとこれは必見。けれど、この絵の意味するところを理解したうえで見ないことには高い入場料(?7)と思うかもしれない。非常に狭い礼拝堂なので、見学者が5~6人入っただけで息苦しさを感じる。それでもここで15分ぐらいじっくり見た(1階にはこの壁画に描かれている人物を音声解説した部屋がある。言語を選択して指示された場所を示すと音声が流れる仕組み。日本語はなかったと思う)。

そのほかに、この宮殿の印象としては、そこそこ豪華ででも簡素でどこか商人の香りが漂う。とりわけ、寝室(ベッドがあったからそうだと思う)は殺風景でどんよりした気を感じた。もちろん、この宮殿がにぎわいを見せていた当時もこのように調度品も何もなかったわけではあるまいが。中庭の噴水には水もなくいくつかの彫像も掃除が行き届いているとは言い難かった。

日曜の昼にDuomo付近で安くて美味しい店を見つけられる確率はどれくらいだろうか?昨日の昼は簡単に済ませたので、今日はせめてPrimoぐらいは食べたい。何軒くらい探すのだろうか…と思って初めに見た店が、PrimoとSecondoと飲み物で?10と書いてある。本当か?客は結構埋まっているので入ることにする。“Risotto frutta di mare”“Sarsiccia e fagioli”に白ワインを1/4?、これにespressoを加えて?12はお得。メニューも豊富でこれでもうけが出るのか心配だ。Pizzeliaも兼ねているからか、パンが美味しく、生地の下側が少し揚げたようにカリッとしていた。恐らくお父さんと息子(まだ少年だったがまじめに働いていた)が丁寧に接客していた。

ドルチェは食べずに美味しいジェラート屋を探す。途中で教会からパイプオルガンの音がする。誘われるように入ってしばし休憩。こじんまりしていてなんとも落ち着く教会だ。ここは毎夜コンサートをしているようだ。そういえば友だちから教えてもらった事前に教会がここだった。同じ場所を気に入るとは!目当てのジェラート屋「Perche´ no?」はすぐに見つかった。Nocciolaとficoの2種類で?2。美味しい。日本じゃまず無花果のアイスなんてありゃしないからまた来なければ!

でもって、まだ4時。Firenzeの地理もずいぶん頭に入ってきたので、もう少し歩いてみよう。ブランド街のトルナブオーニ通りからアルノ川沿いに右にしばらく行くとオンニサンティ教会がある。これから結婚式があるらしく着飾った人々が中に入って行った。まだまだ陽は高くてアルノ川がまぶしい。気がつけばFirenzeへ来て2週間だ。

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9月5日 Arezzoでサンダルを買った

2009-10-10 | イタリア滞在記
フラットには、3日前から新しい仲間が加わった。メキシコ人のウルスラ。彼氏とラブラブかと思うとけんかしたり…とってもチャーミングだ!はい、私にはマネできません。

ところで、今日は月初めの土曜日。なので、Arezzoの骨董市にでかけることにした。まずは駅で2等車の切符を買い、番線の表示を待っていると後ろから日本人男性3人の情けない会話が聞こえて来た。ピサに行きたいらしいが、3人もいながらぐずぐずといつまでたっても行動を起こせないでいる。事前に全く準備をしていないようで、地図も持っていない上に時刻表をぼーっと見上げている。君ら絶対、草食系だよね!

10番線のローマ行きに乗ってArezzoまでは約1時間の距離。あまりに車内がきれいなので、思わず「ここって1等車ですか?」って座っていたきれいなおねーさんに確認しちゃったよ。そっか~、都会に向かう電車だからきれいなんだね。納得したよ。Luccaに行ったときはとても汚い電車だったのに!

車内は結構混んでいる。トンネルが多いが景色はトスカーナっぽくてよろしい。駅を出ると右手にインフォメーションがあり、地図をもらって観光名所の説明を受ける。その時に、今日やっているお祭りのことも言われたんが、うろうろして見逃してしまった!

でも、駅を降りた瞬間から、「あ、ここはいい町だ」とピンときた。Luccaもよかったが、あそこではそんなふうに感じなかった。町中もこざっぱりとしてきれいだった。ここ、住んでみたい。教会やDuomoなどはいたって簡素。もしくは地味ともいう。手が加えられていなくてどちらかといえば無骨な印象も受けるが、派手派手しいところは全くなくてその分統一感があった。日本人は多分1人しか見なかった。中国人もごくわずか。もっと訪れてほしいと思うけどね。

骨董市はというと、この日は恐らくお祭りがあったのでグランデ広場ではなくてプラート公園で行われていた。年代物の家具やシャンデリア、いつかの時代の誰かの肖像画、時計ばかりを並べているお店、何に使うのか使えるのかわからないガラクタと見紛うものなどなど、ありとあらゆるモノが売られている。ブラブラとそんなお店をのぞくだけでも面白い。

国立中世・近代博物館では、ヴァザーリをひとりじめしてきた。閑散としていて時間が止まっているような感覚に陥った。同じ博物館内には。絵皿ばかりを集めた部屋があった。物語の場面(あるいは聖書か?)をそのまま皿に描いたようなもの(勉強不足でちょっとわからない)?だから、美しいだけでなくいくつかの絵皿は残虐な場面も描かれている。しかし、相当な数があってしばし見とれる。

お昼を食べ損ねてしまい、2時半ごろにコーヒーチェーン店を思い出させるところで、パニーノとチャイ(激甘!)の?4.6。ちょうどその店へ入る途中で靴屋を見つけた。ウィンドウに試してみたいサンダルがある。しかし、昼休み中だ。午後の開店は16時と書いてあったので、時間をつぶしてから靴屋へ行きサンダルをお買い上げ~(^O^)/
イタリアで靴を買いたいとず~~~~~っと思っていたのでとてもうれしい

そういえばこの時、クレジットのサインをしたのだが、漢字で名前を書いたところ、お店の主人が店員の女性に向かって「ほら、見てごらん、すごいよ!」と目を輝かせて言った。「え、すごいかな~?」と聞いたが会話はそこで終わってしまった。日本人はやはりこの辺りでは珍しいということか。私が歩いていると興味深げに何人にも見つめられたし…。もう少し会話を続けてくればよかったかなと、今にして思う。ただ、その時はやっと靴(サンダルだけど)を買えたことがうれしかったのでそんな余裕がなかった。。。

16:45のフィレンツェ行きに乗ったところ、上機嫌のバックパッカーが…どおりでその車両に人がいないはずだ!困ったもんだったけどまあいいかと、うとうとしつつFirenzeへ戻った。

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無花果のドルチェ

2009-10-08 | ドルチェ
無花果を手に入れたので、タルトを作ってみた。イタリア現地からのブログでも書いたけれど、大人が食べるドルチェって感じで日本に帰ったらすぐに作ろうと思っていた。出来栄えはというと…粉のつながりがどうも違うような気がする。つまり生地がいまひとつうまくまとまらなかった?日本で使う小麦粉ってもちろん輸入だけどねえ、バターはイタリアから買ってきたものだし、、、あ、もちろん美味しかったけどね。

さらに、maritoからは無花果をもっと酒に漬けろという指示が!既に分量より多めに入れているんだけど!私はどちらかというとカスタードクリームをタルト生地の上に流して冷やして食べたい。そしたらイタリアのドルチェじゃなくなるか?

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