詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

やっぱり「格差増大」というよりも、不平等増大とか、貧富差増大と言うべきでは?

2008年02月11日 | 政治
「格差増大」と言うのが単に経済的なものを指すならば「貧富差増大」と正確に言うべきだと思うし、それ以外のものも含めるならば「不平等増大」と言うべきだと思う。それらが曖昧に使われていすぎると思う。

平等についてはー能力や貧富差に関係なく、法治国家では、すべての人間の権利は平等でなければならない。

そして、平等には「機会の平等」と「結果の平等」とがあって、日本で特に遅れているのが「機会の平等」ではないかと思う。性別・年齢・思想信条・身体精神障害の有無での不平等があまりにも放置されすぎている。金持ちでなければ立候補不可能な200万円という供託金もそうだし、失業中でありながら失業保険受給している人の割合は10年前の三分の一に減少という。それも先進諸国よりもはるかに劣悪な条件だ。(受給期間が一年間未満で、待機期間三ヶ月間、勤めていた給料の6割以下)
そして甘える人間が増えるからという理由で、職業訓練校等への奨学金的補助の皆無の現状では、よっぽど経済的余裕のある者しか技能アップが不可能となってしまう。

経済的な貧富差増大を是正するためにこそ、国や政府というものが存在しているはずなのにと思う。
10年間毎年3万人以上の自殺者や、年間千以上の餓死者、灯油代・保険代にも事欠く高齢者が急増中という国は、国や政府が真っ先になすべき責務を放置している結果ではないのかと思う。

後藤新平と「隅田川の橋」

2008年02月11日 | 日記
関東大震災以後の後藤新平の業績は驚くべきもので、彼の辞世の言葉もまた素晴らしい。とりわけバブル後に、我々の税金から数十兆円という援助を受けながら現在税金を一円も納めないほとんど大銀行や大企業。
現在史上最高の役員報酬を濡れ手で粟で手にし、数百兆円という企業内内部留保等でこの世の春を謳歌しながら、社会貢献意識が皆無の銀行や大企業や官僚組織や政治屋たち・・税的恩恵や社会的特権を享受しながら、私利私欲しか眼中にない政治家・官僚・企業官僚・宗教団体・大富裕層という国民の数パーセントがこの国を亡国に導きつつある。
「増税」などは、彼らの飼い主のアメリカによる日本絶滅計画の最終章の始まりに過ぎない。

後藤新平の辞世の言葉はー
《よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ》(後藤新平)

後藤の場合は、初代の責任者だった台湾でも満州でも、社会の基礎の公的インフラ・サービスとして「流通」「教育文化」「医療福祉」という三分野を重視してその充実に努めるのだが・・現在では更に付け加えて「資源有効利用」と「文化・生活の基礎としての自然環境再生」が急務ではないかと思う。
残念ながら現在の日本では、そのいずれもが予算を大幅に削除されたり、政官財の談合・税金横領等で世界最悪の惨状をもたらし、国民の貧困化をもたらしつつある。

後藤新平と関東大震災後に作られた「隅田川の橋」についてはー
情報後進国日本の現状と後藤新平の先見性とを比較すると実に対象的だ。彼が構想して作った東京からの放射状の道路と環状道路が存在しなければ、そこに沿った地下鉄建設も困難で、今以上の大渋滞都市だったろうと思う。

「隅田川についてー」というサイトが、あらゆる関連サイトを網羅しようという試みが新鮮だったのでリンク集にリンクした。

日本政府・政治家・官僚・企業官僚たちも、税金横領や政官財の談合ばかりに智恵を使い、湯水のごとく税金を浪費し、国民の管理・思想統制・犯罪探しに血眼になるよりも・・上記のサイトのようなような情報充実への試みへともっと税金援助すべきではないかと思う。

情報と人材育成にしか日本の未来はないし、これ以上の自然破壊・資源浪費の公共事業や、アメリカの侵略戦争のためだけで、国民生活には何の役にも立たない軍事費増大は遇の骨頂で亡国的・売国的愚行だと思う。