詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

きみの跡たどれば吹雪く菜の花忌

2008年02月16日 | 日記
司馬遼太郎の「菜の花忌」のあとは、例年雪の日の連続となる。今晩は前も見えないほどの猛吹雪。どのくらい積もんだべか?

司馬氏というと連想するのが、彼が「土地公有論」の理想としたオランダという国(ほとんどの土地が国有で賃貸料がただ同然)だ。
ついさっきNHKラジオで、とてもユニークなオランダのホームレス対策をやっていた。

オランダ国民の約二割がもとホームレス経験者だという。国が彼らをあらゆる面で保護して、一ヶ月(一日だったかも?)9万円の内から住居・食費を引いた二万円を支給するという。その間、技能訓練によって将来の生活のめどを立ててもらうのだという。その代わりに、仕事についた元ホームレスたちは町の掃除等の社会奉仕の義務を負うという。

日本でも是非このような弱者・若者対策をしてもらいたいなと思う。ゴミの問題や自然環境の再生問題でも社会教育の充実でも・・将来人間がいくらでも必要だと思う。

さらにオランダは、日本の介護制度が手本としたドイツの手本となった国でもあり、NPO・NGOへの補助で福祉・介護・社会教育・国際援助等のほんとに多くの分野で協力し合っている。

さらにこの国が特別なのは、安楽死や麻薬・売春が国家公認となっている国だ。この国の基本概念は、アメリカとは正反対だ。かってアメリカでの「禁酒法」などは、現実に即さない偽善的なものであり、悪というものがいつの時代でもなくならないものである以上、闇へと追いやって犯罪組織の資金源にするよりもむしろ、国がそれをコントロールしようという現実的で大人の対応だと思う。米国よりもはるかに見習うべき大人の国ではないだろうか。

2008年02月16日 | 日記
いつかこの壁を
乗り越えてゆきたい

いつか
この壁の向こうには
素晴らしい世界があるんだと
信じてゆきたい

子供の頃夢みたように
夕焼け空の向こうには
誰もが微笑みあい
奪い合うことのない世界があるんだと
信じていたい

賢治のポランの広場のような世界は
あるんだと信じたい

かぷかぷ

2008年02月16日 | Weblog
一日の終わりの儀式に
ガブガブ飲みながら
かぷかぷ日記を書く

信号待ちで停まった
自転車の女子高生の真っ白なお尻や
すぐ後ろの男子高生の長髪を掴もうと
急降下してきたカラスの顔を思い出しながら
世の中は 相変わらず
不思議なことでいっぱいだから楽しい

明日なんか信じてもいないのに
今日もまた
見事に生き延びてしまったからがぶがぶ

なにも挟めないハサミのこんちくしょう
妻でもない人からもらった
お昼の弁当の痛さのためにかぷかぷ

明日も 絶対に
かぷかぷ
生きのびてやるんだ

理由

2008年02月16日 | 日記
別に悲しい訳ではないのに
上を向いて
歩く癖がついてしまった

後ろ歩きのせいだろか
一時期膝の具合が悪くて
暇があると後ろ向きに歩いてた
坂道を遠ざかる山々に感謝しながら

こどもが不思議な顔をして
「どうしたの?」と尋ねてきたことがある
『優しい子なんだな・・』とそっと思いながら
「なんでもないんだよ」と呟いた
精神障害施設の子供たちの
遠足に遭遇したのだった

手に持っていたお菓子まで
黙って差し出す子供もいた
『ありがとう』
涙ぐむまいと
より空の彼方へと
顔を向けることしかできなかった