詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩 魂からの思いが聞きたい

2010年09月05日 | 
君の魂からの思いが聞きたい
私利私欲などをはるかに超えて
すべての悪をを破壊するような歌を

こころの隅々へと染み渡ってゆきながら
一匹の蜻蛉や蝶をも楽しみ
懸命に生きようとするすべての生命への賛歌を

宗教やイデオロギーや官僚などでは
もはや手遅れなのだ
金と権力と地位しか眼中にない者どもは
奈落の底へと腐敗してゆくばかりだからだ

◆以下の記事を読めば、日本人の誰もが宗教団体への過度の優遇税制は憲法違反と感じることだろう。
『宗教法人の税の優遇措置』 神奈備さん 2010/06/16
 ー宗教法人の税の優遇の一部についてー

①本来の宗教活動(非収益事業)を非課税とする(法人税法四条一項)
②収益事業に対して二七%の軽減税率を適用する(通常は三七・五%。法人税法六六条三項)
③収益事業に係る所得から本来の宗教活動に支出した場合には、当該所得の二○%まで損金に算入する(法人税法三七条四項、法人税法施行令七三条一項三号(ロ)
④支払いを受ける利子、配当等の金融収益を非課税とする(所得税法一一条)
⑤もっぱらその本来の用に供する境内建物等に対する固定資産税を非課税とする(地方税法三四八条二項三号)

 憲法20条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。かなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

 20条は信教の自由を保障しています。同時に信教しない自由も保障しているのです。
 宗教団体への優遇措置は、信教しない人々にとっては不利益をもたらすことになります。信教しない人々を平等に扱っていないことになり、これこそ優遇措置そのものが法の下の平等を憲法14条に違反する行為になります。

 特に、利子や配当金にかかる税も無税とするのは、これを宗教活動の収益と見なしているわけであり、到底納得できるものではありません。
 地域に根付いている寺社にまで厳しく税を取り立てるのはどうかと思いますが、戒名に百万もとる坊主からは厳しく税金を取り立てるべきでしょう。

 さて、近年の巨大宗教団体や新興宗教団体の中には巨額の資金を集めて、かつ政治の領域にまで進出している団体が出てきています。無税の金で政治家をつくり、自分たちの権益を守らせる、一部の官僚と同じように、この国を蝕む奴と断ずるべきでしょう。
 活動をしていない宗教法人の売買がなされているようです。税金のがれの行為そのものです。
 民主党に宗教団体の優遇税制にメスを入れようとする動きがあるようですが、まさか公明党に閣内協力をさせるための方便には使ってほしくはありません。まじめにやることを期待します。

僕がいま唯一楽しみにしてるブログ

2010年09月05日 | Weblog
戟叉の一撃
 火の雫
 いいとも、けっこうさ

もう一度
探しだそう
永遠を

それはきらめく太陽と海

待ちわびた魂よ
ともにつぶやこう

空しい夜と
烈火の昼の
せつない思いを!
       (アルチュール・ランボー)

◆コメントを書いてもなかなかアップされない。ついさっきも・・
そのブログはー「ここ」

詩 未来

2010年09月04日 | 
あまりも野蛮で
あまりにも身勝手すぎた資本主義も
いよいよ終焉の時を迎えてしまった

未来はどっちの方角かはとんとわからないけれど
あるたけの力で
記憶している限りの忍苦の思いを込めて
あちこちに血の滲んだ襤褸の旗を
思いっきり大空へと振りかざそう

歴史から何ひとつ学ぼうとしなかった
冷酷で吸血鬼的な資本主義はもう長いことがない
利子だけが何故唯一増殖してゆくというのか
さらに超え太り生き延びるために
さらに暴力を総動員して
あらゆる生命を殺し尽くすファシズムを求めるというのか

満身創痍で倒れようとも
その場に立ち続けるというのが
ほんとうの勇気で
ぼくらの心の奥底には
美しい思い出に満ち溢れてるのだから

どの傷のひとつひとつをも
ひしと抱きしめよう
かって愛したきみの慰めの言葉や
愛する者たちの眼差しと
その思い出で一杯になりながら

おまえの体の温もりと
おまえの流した涙の塩辛さ
慟哭の日々の記念碑の周辺では
いつだって
吹雪や暴風雨が吹き荒れている時代だから

小沢氏が勝たなければ日本はジ・エンドだ

2010年09月03日 | 政治
◆数少ないまともな経済通森永さんの意見に同感のでアップしたいのはー「ここ」

管総理には失望を通り越して哀れさを覚える。
小泉以上の売国奴で、米国やカルト宗教から民主党へと送り込まれたスパイ前原へのつなぎ役としてしか存在価値がないどうしようもない権力亡者。
この前の参院選で、消費税増税には国民からレッドカードを突きつけられたにもかかわらず・・出馬表明会見でまたもや「社会保障財源としての消費税の在り方を大いに議論してくことが必要」とか。

管氏は脳味噌が腐ってるのか?それとも完全なる官僚(特に財務省と検察)のロボットになってしまったのだろうか?

「政治と金の問題」などと真剣に言いはじめたら、ほとんどのかっての与党自公や野党のかなりの政治家が刑務所行きになってしまうことだろう。メディアに配られた官房機密費の問題も同様だ。
これは、高給官僚や大マスコミが国民から正当に選ばれた政治家を貶めて、自分たちの利益のための奴隷とするためのスローガンでしかない。

それ以上に、裏金作りや特別会計(埋蔵金)という税金ネコババをやってきた官僚組織や、様々な利権(独占的記者クラブ制度、電波利権の独占、新聞・テレビの支配者が同じであってはならないというクロスオーナー制の禁止、検察の公務員守秘義務違反への加担等)・・
甘い汁を吸って、一千万円以上という高給を取りながら、違法行為をやりたい放題だったのはいったい誰だったのか!?
電波は、新聞とは違って国民の共有財産である。そこで求められるのは、事実の報道や中立的(様々な意見の紹介)な報道であって、どっちが正しいとか悪いとかは・・新聞や雑誌でやってくれよといいたい。

それと、管総理の取り巻き達の醜悪さ。誰のおかげで当選できたり、閣僚になれたのか?
特に嫌いなのが、狐目で目障りな声のレンホウと、気味の悪いにやにや笑いの小宮なんとか。
それにくられと、なんというすがすがしい小沢氏が発掘した女性議員たちかと思う。

晩夏

2010年09月02日 | 政治
雑草の踏み切りを渡ると
いまはもう微かな草いきれ
また夏が
なにひとつ傷跡を残すことなく
永遠の行方不明人みたいに逝ってしまった

いつの日にか
きみが手にしていた鬼灯の向こう側で
か細く風鈴が鳴っていた
あまりにも多くの
抜け殻ばかりを見すぎてきてしまったせいさと
ランボーの詩句を口ずさめば
一面の水溜りの上で蜻蛉と残照がダンスする

いつもの帰りの通い道で
大木に寄りかかりながら
きみの部屋に灯りがともるのを待っていた
ぼくの思い出にも
ふっと灯がともって

降るような蝉時雨のあとには
賭けるものがもうどこにもなかった
きみと別れて以来
空腹と涙以外のなにもかもが偽物だった

廃線のはてのふるさと

2010年09月02日 | 
別れにはいつも
波音やせせらぎの音があった
多くの細々とした川と
砂浜に囲まれたふるさと

砂丘へと吸い込まれてゆく
町のはずれの川のほとりで
初めて愛を告白した
断崖絶壁を見上げながら
海を覗き込む二人の影へと響いていた海鳴り

思い出せば いつも
一面のコスモスの野原を歩いてゆくぼくがいる
ほんとうの青空と呼びたいような 
群れ飛ぶ赤蜻蛉の夕空の下を

紙飛行機の行方を追いつづけ
「川だ! 川だ! 川だ・・」
そう叫び声をあげ続けていると
まるで別世界へと入ってゆけそうだった

長い長いぼくの影帽子にむかって
高く手をあげては 笑いながら
あの頃はまだ生きていた
きみがなにかを大声で叫んでいた


詩 途中下車

2010年09月01日 | 
詩 途中下車

世の中はいよいよ
奇妙な路だらけになってゆく
なんて行き止まりが多い
影だらけのこの世界

線路沿いの柵の上に止まった蜻蛉の目玉が
ぐるぐると回り止まないので
途中下車した駅は
背丈よりも高い向日葵が
みんなあっちを向いてうなだれてる

最近なんだか
子供のいじめも
老人虐待も
気温のようにうなぎ登りにふえてるせいか
まるで壊れやすい玩具のように
誰ももう見向きもしなくなってしまった
「またか・・こっちはそれどころじゃないのに・・」

でもほんとは
そんなニュースばかりを流して
目をそらせたいことを目論む奴らがいるんだよと
懐かしい哄笑の声が聞こえる
振り返ってみても
コスモスの路の上に
もはやアキアカネが飛んでるだけの風景だけど

関東大震災と「大逆事件」

2010年09月01日 | 歴史
関東大震災・・この日本史上最低最悪の汚点の日を、「防災の日」として災害救助訓練などに明け暮れるのには大反対だ。
「防災の日」と呼ぶよりも、日本民衆最大の愚行の日として「関東大震災の日」と呼ぶのが相応しい。

表題に共通するのは、植民地にされたばかりの朝鮮半島での軍・警察で弾圧を担当した官僚・公務員たちの際限の無い人間としての堕落・残虐性であり、それは下記に記したようにアメリカでの先住民や黒人奴隷の虐殺や差別にも共通する要素が大きいし、侵略戦争立国アメリカの一貫した歴史ではないのかと思う。

関東大震災忌には、何故日本の民衆が、警察・軍隊等の国家の暴力装置からのデマで、自警団等が多くの罪のない人々(植民地にされて日本に流浪せざるを得なかった朝鮮半島の人々や中国人やどもりや訛りのきつい沖縄人等)を撲殺しまくったり監獄へとぶち込んたり、軍隊・警察等が僕の敬愛する大杉栄一家や労働運動家をなぶり殺し虐殺(実行犯憲兵大尉甘粕はその後すぐに釈放されて満州の夜の帝王に)したのかを・・しみじみと反省し、それを二度と繰り返すまいと決意する日でありたい。

関東大震災については、女性史研究家でアナーキー詩人高群逸枝の自伝で読んだエピソードが忘れ難い・・訛りがきつので朝鮮半島の人と間違われて暴行され、刑務所へと連行された琉球人の知人を救いだすシーンが忘れらない。
自警団の検問・襲撃を受けたのは植民地にされたばかりの朝鮮人だけではなくて、中国人や、言葉の不自由な人々や、訛のきつい琉球等の人々も多かったという。

この日本歴史最大の汚点はまた、先住インディアンの土地を奪い、女子供も虐殺した騎兵隊が英雄視され、先住インディアンを地上から抹殺するためによ・・彼らの食料・衣類・テント材料の数千万頭も原野を埋め尽くしていたバッファローを、ただただインディアン抹殺のために嬉々としてアメリカ人たちの原罪意識と同様なのではと思う。(現在ののバッファローはカナダから連れてきた子孫だという)。
罪の意識が強い悪人の子孫どもは、それゆえに報復されるのでは・・という過度の恐怖感にとらわれて、いわれのない差別意識やさらなる誹謗中傷や犯罪的行為をエスカレートさせてきた。

それがアメリカでは、きちんと決めたインディアンとのすべての条約を恥知らずにも破り、先住インディアンからすべての土地・財産を奪っては、リザベーションという強制収容所的な不毛の土地に閉じ込め(最近はウラン産出でまたその土地を奪ったり深刻なウラン残土で被爆被害が)。さらにはインディアンの子供たちから伝統文化・言葉を奪うために強制的に家族から引き離して、奴隷としての教育を特殊な学校で強制的に教育をだった。(オーストラリアでも同様で、アボリジニの断種手術や性的奴隷化。タスマニア島ではそれでもあきたずに皆殺しに)

そんなアングロサクソンの先住民政策に比べると、日本のアイヌ民族政策はまだましだったともいえるが、日本文化・文明の源流というべきアイヌ民族の文化・言葉を奪った罪は永遠に消えることはないだろう。ロシアの先住民政策とはなんという違いなのかと嘆息せざるをえない。

関東大震災直後に、憲兵・警察に虐殺された大杉栄一家や労働運動家を含めて、約六千人~一万人が虐殺されたというが、唯一の救いは、自警団等に追われた人々をかくまった人々の存在くらいだろうか。

宮澤賢治には関東大震災や祖国を失って流浪する朝鮮人についての詩があるというのに・・関東大震災に遭遇して死ぬ目にあったであろう琉球の詩人山之口獏には、どうしてそのような詩がないのだろうか・・同じように関東大震災がその詩作の出発点というべき敬愛する金子光晴にもまた。
凶暴な国家権力への恐怖感だったのだろうか・・
◆関東大震災について簡潔明瞭で詳細な記録は「関東大震災」(今井清一)はー「ここ」(「評論研究」ページの中ほど)