中東は唯でさえ、大国が絡んだ石油権益と宗教争いで、がたがたなのに、イラクは、スンニ派の独裁フセイン首相がなくなって、権益狙いで、周辺国の介入がはなはだしく混乱。首相にしても、イランのテコ入れで親イラン派でシーア派の首相が辞任し、イラク議会最大派閥「行進者たち」を率いるシーア派のサドル師はハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相と、同盟関係を結び、イランからの干渉に断固反対している。
イラクと、料隣のイランおよびシリアの宗教信徒の比率は以下の通り。イランとイラクはシーア派が多いが、イランの干渉が強いためか、反イラン勢力が強いと言われている。この先、イラクはどうなるか、素人には見当つかない。
軍隊組織も、
①イラク治安部隊(イラクちあんぶたい、Iraqi Security Forces)、イラクの軍隊(イラク軍)、内務省が管理する部隊(準軍事組織・警察)、各政府機関が管理する部隊(施設警備部隊)、および政府と契約した民間軍事会社の契約警備員らの、イラク駐留多国籍軍
②独裁者であったフセイン大統領の残党のイラン革命軍、
③イイラン革命防衛隊の『コッズ部隊』と強く結び付いていて、イランの支援が在るカタイブ・ヒズボラ(KH)
④シーア派のイラク人民動員部隊
⑤イラクの反政府ゲリラだったペシュメルガ(péshmerge)。イラク北部のクルド人の自治区,イラク・クルディ スタンのクルド兵のことで、クルド人がイラクで自治区設立に伴い,自治区の軍隊となった。
⑥イラクの混乱に乗じて勢力を伸ばして、占領地を広げている過激派組織「イスラム国」(IS)はすでにアルカイダを上回る優れた技術、優れた戦術、自由に使える多大な資金をもっている技術をもち、より危険な組織になっているという。
イスラム国(IS)が、イラクで最後の占領地を失ってから2年たち、同国で再び組織化を進めていることが明らかになりつつある。標的にされるのを避けるため、以前のように領土を持つつもりはない。その代わり、自分たちより先に台頭したアルカイダと同じく、イラクのハムリン山地に潜伏しているという。
「ここが現在のISIS(イスラム国)の拠点だ」と言うのが下記の山岳地帯。「山脈は長く連なり、イラク軍が掌握するのはとても難しい。隠れ場や洞穴がたくさんある」