先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

各国の5Gの特許出願状況、日本は出遅れてしまった。

2020年01月22日 15時09分29秒 | 日記


ICT技術の総合的調査を⾏う株式会社サイバー創研が出している、「5G実現に資するETSI1標準規格必須特許 (5G-SEP)候補の 出願動向と標準化寄書の提案動向」を見ると、日本は5G貢献は驚くほど少ない。

これを見ると、スマホ・携帯通信各社、ドコモ、ソフトバンク、auは、海外勢に多額の特許料を払わざるを得ず、日本のユーザーの通信代に跳ね返って、また、日本のスマホ通信料は高いという結果となるのではなかろうか?

この1月に総務省が6G検討委員会を起こしたが、6G技術開発力自体が弱体している可能性もある。なぜなら、2000年初頭から、自民党政府は大学や企業の基礎開発力をないがしろにしてきているから。

4Gの特許についても、株式会社サイバー創研が出している「LTE 関連特許の ETSI 必須宣言特許調査報告書」に以下の纏めが出ていた。4Gの特許は2010年初めの物で、これを見ても日本はマイナーである。日本の通信料金は他国に比べて高いと言われている理由は、もしかしたら特許代を海外メーカーに払わざるを得ないからではなかろうか? そうなると今更、6Gでは後れを取りたくないと言っても、基礎技術開発力をつぶしてしまった以上、簡単に追いつけない。長期政権を担っている安倍政権の責任は重い。

 


6G現る!――NTTが実現した2つの100Gbps無線技術

2020年01月22日 14時56分29秒 | 日記

 

businesnetwork.jpというサイトが『5Gの次、6G現る!――NTTが実現した2つの100Gbps無線技術』の解説をしてた。1Tbpsの通信速度が可能なBeyond 5G、すなわち「6G」の実現技術となるものだ。6Gの姿が早くも見え始めてきたという。使う周波数は300GHz以上を目指して開発が進められているもので、現在は通信距離は10mという。これを最短100mに延ばさないとアンテナ数が途方もなく増えてしまう。300GHzだと、光速は30万Km/秒だから、波長は1mmのミリ波と言う事になる。5Gでは最終的に28GHzの周波数と言う事だから10mのミリ波と言う事になる。この周波数帯でも100mを飛ばせるんのだろうか?

 

 以下、同サイトからの引用::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

NTTは性格の異なる2つの技術分野で、世界に先駆けて無線による100Gbpsデータ伝送実験を成功させた。

1つは、OAM(Orbital Angular Momentum:起動角運動量)多重伝送技術を用いたもの。2018年5月、世界初となる100Gbps伝送実験(距離10m)に屋内(電波暗室)環境で成功したことが発表された。12月に開催された国際会議「IEEE GLOBECOM2018」では、信号処理の改良によって、さらに120Gbps伝送に成功したと報告されている。

屋内伝送実験の様子。10mの距離で120Gbpsのデータ伝送を実現した
屋内伝送実験の様子。10mの距離で120Gbpsのデータ伝送を実現した


もう1つの技術は、まだ利用技術が確立されていない300GHz以上の周波数資源の開拓を目指して開発が進められているもの。NTTは、東京工業大学と共同で行った実験で、300GHz帯での100Gbpsデータ伝送に成功したと2018年6月に発表した。

NTT先端集積デバイス研究所 光電子融合研究部 主幹研究員の野坂秀之氏は、この成果について「NTTが培ってきた超高速IC技術によって実現した」と説明する。

これらの技術はいずれも2030年代に登場する6Gへの導入を目指して開発が進められている。


では、こうした100Gbpsクラスの超高速・大容量無線通信は、どのように実現されているのか――。NTTが取り組んでいる2つの技術開発プロジェクトを軸に、6Gに向けた技術開発のトレンドを見ていこう。