GMがインド市場を断念したという話がロイターに出ていた。当面はシボレー生産のインド工場の売却であると言うが、この車、インド市場では受け入れないと思う。それは、スズキのあるとが、インドで人気車になっていることを見れば明らか。
GMは5月18日、インドで行ってきた「シボレー」ブランド車の販売を年末までに中止すると発表した。インドでの市場シェア拡大を目指してきた同社だったが、目標達成は難しいと判断した。
GMはインドに2つの生産施設があり、マハラシュトラ州タレガオンにある工場は今後も稼働を継続。メキシコや南米、中国などへの輸出拠点とする。もう一つの、グジャラート州ハロルの工場は、インドでの合弁パートナーである中国の上海汽車集団(SAICモーター)に売却すると言う。またまた、上海汽車集団は安く生産工場と車の技術を入手できたことになる。
インドは向、13億人の人口があるから、遠からず、中国並みに年間3千万台の車の需要が発生する。現在は300万台とかで、なにもかも、これからの国だと思う。人口構成も、他のアジアの多くの国が、10年ちょっとで高齢社会になると言うのに、インドは、40年も先の話。
米ゴールドマン・サックスによると、自動車販売台数は2025年までに、昨年の約300万台から2倍近くに増えると予想される。だが、この市場に予想される成長から恩恵を得るためには、コストがかかる。GMは、そのコストに見合った利益を得ることはできないと結論付けたのだ。
GMとSAICは50億ドル(約5557億円)を投資してインドでの生産を計画。年間約200万台の生産と、インド国内での販売、新興市場への輸出拡大を目指してきた。2015年にはインド市場でのシェアを2020年までに3%に引き上げるとの目標を明らかにしたが、同社のシェアは今年3月末時点で1%以下にとどまっている。
シボレーの写真を見ても、インドだけでなく、どの国でも売れそうな車ではない。GMはインド進出にあたっては、それなりの覚悟をしているはずだから、インドにあった、クルマを作るべきであったし、それはできる。なぜこうなったかは、アメリカの企業は短期的な利益追求してこなかったし、それが幸か不幸か、長期的繁栄に繋がってきた。それがいつまでも続くわけがなく、パックス・アメリカーナの始まりだろう。
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