多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

戦前の花街、十二社の品川亭

2008年03月28日 | 居酒屋・銭湯紹介
新宿中央公園の西北隅、熊野神社から100mほどの距離にある小さな居酒屋。昔は十二社(じゅうにそう)と呼んだ歓楽街に位置する。この店の建物も、料亭を改造したものだ。

店内に入り、まず驚かされるのは七福神のコレクションのボリュームだ。
1973年開業した当初、メニュー掲示札の上のスペースがあいていたので店主が七福神の7つの面を掛けたのが始まりで、その後、ツアーコンダクターの女性客に依頼したものや古道具店で収集したものが35年の間にコレクションの山へ成長したそうだ(展示しきれないほどあり保管してあるとのこと)。

1階は5―6人座れるカウンターと4人卓の小上がりという小さな店。未見だが、2階に宴会を開ける座敷が2部屋あるとのこと。
かつて小西六写真工業(現コニカミノルタ)の工場が近くにあり、店主夫妻はカメラ関係の店を営んでいた。だからもとはプロではないのだが、お母さんはとても客の話を聞くのが上手で居心地がよい。ついつい飲みすぎてしまうことになる。料理のメニューは角煮900円、串揚げ900円、ピリキュー500円、玉子巻き(800円)、つくね(2本)500円、かきフライ900円、その他なんこつ、ハタハタ、うるめ、明太子、はんぺんなど。マスター亡き後、お母さんと淀橋育ちの息子さんがつくっている。酒は呉の千福

いつも元気なお母さん
店名から品川区と関係あるのかと思ったが、店主の苗字なのだそうだ。
七福神は、いかにもお目出度いコレクションなので、今年1月初め、吉田類さんのテレビ番組で紹介されたそうだ。

☆十二社にはかつて慶長年間に掘られた池を中心に、料亭・茶屋約100軒が並び、芸妓300名を擁していたという。池にはボート・屋形船が浮かび釣りや花火が行われていた。池や滝は江戸時代から有名で、安藤広重の名所江戸百景の一景として描かれた。
電話: 03-3378-1178
住所: 新宿区西新宿4-13-13
営業: 17:30-23:30、日祝休
    ビール650円、千福(小350円・大700円)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡内籌子が学んだ自由学園明日館 | トップ | 新自由主義化が加速する練馬... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

居酒屋・銭湯紹介」カテゴリの最新記事