野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

除染してみました。

2011-07-20 23:43:39 | 野良
簡単な除染を試みました。
昨年秋に小さな畑を作ろうと思い、刈り取った草を約2坪高さ50センチ程度に積み重ねておきました。(赤い矢印)


こうする事によって積み重ねた草が雑草を抑え、さらに腐葉土となり土壌改良が出来るからです。
原発事故から4か月、その間に降った雨でセシウムは地面に浸透しているだろうと思い、ここを予定通り畑にすることを躊躇していました。
しかし今年の梅雨は降雨量も多くなく、地面への浸透はそれほど進んでいないのではないかと考えました。


そこでまず枯草の上での放射線量を測定しておきます。

およそ1.36μsV/h程度です。
少し高めですが「村」では地表付近での放射線量は0.8から1.5μsV/hくらいです。
農具とスコップを使って枯草を取り除いてみました。
取り除いた枯草は敷地脇の沢沿いに積んでおきます。
これは降雨によってセシウムが徐々に沢に流れ出すようにする為です。


枯れ草を取り除くとこんな感じになります。↑↓



この状態での放射線量を測ってみると0.19μsV/h、このあたりで安定しています。

この時点で放射線量はおよそ7分の1にまで減少しています。
ひとまずは除染は上手くいったと言えると思います。
さらに表土を1,2cm程度取り除こうと思いましたが、仮にここへ作物(アスパラ)を植え、作物に吸収されるセシウムの量を考えればこのままで十分だと思います。

そこで、このまま天地返しを兼ねてスコップで耕してみました。

さらに放射線量を測ってみると、

0.14μsV/hと幾分下がっています。
このことからも、この狭い範囲ならば個人の力で除染は可能だと言えます。
たまたま枯草がカバーとなり、それを取り除くことで簡単に放射線量を下げることができたのです。

しかしこれは偶然で、敷地のほとんどはむき出しのままセシウムは降り注いでしまっています。
降り注いだセシウムは降雨により数年のうちに5cm以上浸透するものと思っていましたが、
実は土中の粘土にくっ付いてしまい、地表から僅か1cm程度のところに8割方が残ってしまうそうです。
さすればやはり表土を2cm程度削ぎ取る方法が最も有効なな除染方法だと思われます。
しかしこの広大な土地を個人の力で、この方法をもって除染をしようと思うとこれは無理な話です。

そして汚染された地域全ての除染となると、今のところ国にも打つ手無しといったところで、
飯館村にヒマワリなんぞ植えてみて、お茶を濁すのがやっとと言うレベルなのです。

さて、この先どうしましょうか?