野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

D-28 サドルをTUSQへ交換

2011-10-07 14:24:25 | 音楽
マーチンD-28のサドルを人工象牙のTUSQへ交換しました。
上のサドルが今までD-28に収まっていた牛骨製のサドルです。
長方形のブランクを厚み、長さ、弦高及び弦長を自分で加工、微調整してあります。
下のサドルが一応マーチンのサイズにプレ加工された今回購入したTUSQ製サドルになります。
そのままではブリッジには収まりませんので、長さと厚みをサンドペーパーで調整して収まるようにします。
ご覧のとおりプレ加工品では高さが全然合わないので、自分で加工することになります。
今まで使っていたサドルにおおよその高さを合せ、ヤスリで弦長調整を行いながら弦高も合せていきます。




格闘すること2時間余り、ほぼ思い通りの加工ができました。
上が未加工のTUSQ製サドルで、下が自分で加工調整したTUSQ製サドルです。
右側から1弦、2弦・・・になります。
2弦と6弦はサドルの厚みいっぱいを使って弦長が最大限長くなるように加工しています。



未加工のTUSQ製サドルからD-28にもともと付いていたオリジナルのサドルを並べてみました。
下から未加工TUSQ製サドル、次いで今回加工したサドル、次が牛骨製サドルそして最後がオリジナルのサドルです。
どうです?美しく加工できていますね!

後は、実際にブリッジに収めて弦高と弦長の微調整を行っていきます。
弦長に関しては12フレットのハーモニックスと押えての音程により微調整していきます。
このため弦高はほんの僅か高めに調整しておくようにします。


実際にブリッジに差し込んでみると、長さ厚みともドンピシャ。
いい感じに収まっています。


弦を張ってみて実際に弦高、弦長の調整を行います。
1,2弦がビビらない程度に弦高を下げていきます。
同時に各弦の音程調整(弦長調整)を行います。


この時代(1982年製)のD-28はサドルの幅が2mmちょっとしか無いので、2弦と6弦の厳密な音程調整はできません。
実際の使用ではほとんど問題にならないのですが、ハイポジションの時には何となく違和感を感じることもあります。
しかし、オリジナルのものに比べれば音程のずれも僅か、ストレスを感じることはありません。
さて音質ですがどうでしょう?
まず一番に感じるのがオリジナルや牛骨のものに比べて、音の伸びが格段に違います。
そして当然のことに十分にボディーを震わせるのでクリアーそのもの。
29歳、乾いた秋風のような音がします。
満足、まんぞくです。

何れはブリッジピンも交換してみようと思います。