こんな花がこんなところに自生しているのか?
はて?野生ではなさそうだな。
毒のある園芸種じゃ?と2人であれこれ考え、そうだ!ジギタリスだよ。
しかし、なんでこんなものが?この辺り一体に数多く咲いているのかな。
緑地化を行っている方々に聞いてみないと本当のところは分かりません。
が、もしかして鹿の食害から少しでも緑を守ろうと、猛毒のジギタリスを植えたのかな?
40年も前から行われている緑化事業でやっとここまで緑が回復しました。
それに合わせて鹿やカモシカそしてツキノワグマも戻ってきました。
増えすぎた鹿により、植林された木々の食害も増えていることも事実です。
しかし、それはここが元の自然(多分にアンバランスですが)を取り戻しているということでもありますね。
峠を越えて降り立った赤倉の鉱山住宅
集合住宅の炊事場には、水の張った桶にスイカが浮かんでいました。
住宅の周りに殆ど緑はなく、ただただ荒涼とした赤茶色の岩がむき出しのまま。
ここで水筒に井戸水を満たし、先の三川(さんせん)ダムを目指しました。
ダムを囲む山々は赤茶色の岩が見えるのみでした。
ちょうど40年前の夏の記憶です。
緑化で使われている草や木も、もともと在った物や外国から入れたものとさまざま。
岩と礫だけになった山肌でも根付かなければならないので仕方ありません。
ジギタリスもきっとその中の一つなのでしょう。
ここを歩いていると、ちょっと複雑な気持ちにもなりますが、これはこれでヨシとします。
良くぞここまで緑色になったものだと!
そこで
またまた不謹慎ですが、30年以上前の緑も殆どない荒涼とした足尾も懐かしいな!